Qualcommは現地時間12月3日にQualcomm Snapdragon 765 5G Mobile Platformと、Qualcomm Snapdragon 765G 5G Mobile Platformを発表し、12月4日に詳細なスペックを公開しました。Snapdragon 765 5G/765G 5GはSnapdragon 7 Seriesに属する製品で、主にミドルハイモデルに搭載される見込みです。
名称 | Snapdragon 765 5G | Snapdragon 765G 5G | Snapdragon 730G |
CPU | Kryo 475
Prime(A76)+Gold(A76)+Silver(A55) 1+1+6構成 |
Kryo 475
Prime(A76)+Gold(A76)+Silver(A55) 1+1+6構成 |
Kryo 460
Gold(A76)+Silver(A55) 2+6構成 |
周波数 | 2.3GHz+2.2GHz+1.8GHz | 2.4GHz+2.2GHz+1.8GHz | 2.2GHz+1.8GHz |
GPU | Adreno 620 | Adreno 620 | Adreno 618 |
周波数 | 540MHz | 625MHz | 700MHz |
DSP/NPU | Hexagon 696
5.4 TOPS AI |
Hexagon 696
5.4 TOPS AI |
Hexagon 688 |
RAM | LPDDR4X(2133MHz) | LPDDR4X(2133MHz) | LPDDR4X(1866MHz) |
ISP | Spectra 355
1億9200万画素 or 3600万画素(ZSL) or 2x2200万画素(ZSL) |
Spectra 355
1億9200万画素 or 3600万画素(ZSL) or 2x2200万画素(ZSL) |
Spectra 350
3600万画素(ZSL) or 2x2200万画素(ZSL) |
統合モデム | Snapdragon X52 5G
LTE Cat.24/22(1200Mbps/210Mbps) 5G NR Sub-6+mmWave(3700Mbps/1600Mbps) |
Snapdragon X52 5G
LTE Cat.24/22(1200Mbps/210Mbps) 5G NR Sub-6+mmWave(3700Mbps/1600Mbps) |
Snapdragon X15 LTE
LTE Cat.15/13(800Mbps/150Mbps) |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
製造プロセス | 7nm LPP(Samsung) | 7nm LPP(Samsung) | 8nm LPP(Samsung) |
内部コード | SM7250-AA | SM7250-AB/SM7150-AB | SM7150-AB |
スペック表はこのようになります。CPUは1+1+6のオクタコア構成を採用し、珍しい配置となっています。コア数は少し異なりますが、フラッグシップモデル向けのSnapdragon 865 5GやSnapdragon 855と似た配置となっており、ハイパフォーマンスかつ省電力性を発揮するために、この様な配置になったと考えています。
大きな更新点は1億9200万画素カメラに対応した点で、今の所Samsungが8月に発表した「ISOCELL Bright HMX」は1億800万画素カメラセンサーなので、更に高解像度なイメージセンサーに対応することができます。昨今のスマートフォンは4800万画素や6400万画素イメージセンサーを搭載した製品が主流となっており、2020年はさらに高解像度化すると見られているので、Qualcommはその流れに対応した形になります。
更に5Gモデム(Snapdragon X52 5G Modem)が統合され、Qualcomm製品における初の5Gモデムが統合されたSoCとなっています。ミドルハイモデル向けSoCで5Gモデムが統合されているのは現時点でSamsung Exynos 980しかありませんので、早めの登場となります。
Qualcomm Snapdragon 765 5G Mobile Platformと、Qualcomm Snapdragon 765G 5G Mobile Platformを搭載した商用スマートフォンは2019年12月に発表されることが判明しており、身近な5G通信対応スマートフォンとしてSnapdragon 765 5G/765G 5Gが搭載されていくでしょう。