MEIZUの社員によってMEIZU事業部販売部門の副総裁の 褚淳岷 氏が離職していたことが判明しました。
社員に届いたメールには「個人事情で辞める」と書かれていたそうです。
しかし、褚淳岷 氏の離職理由は背面にタッチ可能なディスプレイを搭載しているMeizu PRO 7シリーズの売上が芳しくないため、責任を取って離職したのではないかと言われています。
MEIZUは今年の7月にHelio P25/X30を搭載したMeizu PRO 7-S/PRO 7-H、Helio X30を搭載したMeizu PRO 7 Plusをリリースしましたが、価格がSnapdragon 835を搭載した他のメーカーよりも高く、Meizu PRO 7はHelio P25モデルが2,880元(約48,000円)、Helio X30モデルが3,380元(約56,000円)、Meizu PRO 7 Plusは6GB + 64GBが3,580元(約60,000円)、6GB + 128GBが4,080元(約68,000円)という価格で販売をはじめました。
中国では「MediaTek = 安物」のイメージが強く、MEIZUのイメージも「それなりの値段でいいパフォーマンスが期待できる」ものを作っているという認識であったため、発表会が行われた後にはHuawei Mate 9やXiaomi Mi MIXなどの3,000元を超えるスマートフォンと比べられることが有りました。
流石に全く売れなかったのか、販売してたったの4ヶ月後に価格の変更を行います。
Meizu PRO 7-Sが2880元(約49,000円)から481元値下げされて2499元(約42,200円)、Meizu PRO 7-Hが3380元(約57,000円)から481元値下げされて2899元(約49,000円)、Meizu PRO 7 Plus(6GB+64GB)が3580元(約60,000円)から281元値下げされて3299元(約56,000円)、Meizu PRO 7 Plus(6GB+128GB)が4080元(約69,000円)から281元値下げされて3799元(約64,300円)となりました。
約500元の値下げを販売した年に行うのは異例で、大方の予想通り全く売れなかったのだと思います。
Meizu PRO 7シリーズはMEIZUにおいて歴史史上全く売れていないスマートフォンだと書いているメディアも有り、「背面にタッチ可能なディスプレイがある」というので3,000元以上の値をつけて販売するのは無謀だったようです。
3,000元から4,000元を超えるスマートフォンを販売するにはブランド力が必要で、SAMSUNGやApple、Huaweiなどはこの価格帯でも問題なく売れていますが、MEIZUのブランド力ではまだまだ参入が速かったようです。
「何故売れなかったのか」という原因がはっきりしていますので、次作のMeizu PRO 8(仮称)は欠点を克服して販売してほしいものです。
注
褚淳岷の“褚”に相当する日本語漢字がなかったため、中国語繁体字の表記を採用しています。
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