5月30日に行われた新製品発表会にてMeizu 16Xsを発表しました。Meizu 16XsはQualcomm Snapdragon 855を搭載したMeizu 16sの廉価モデルとして、Snapdragon 710を搭載し2018年に発表されたMeizu 16 Xの後継モデルの位置付けです。
今現在のMeizuにおける“X”は廉価モデルを表しており、初出がMeizu 16 Xです。この機種は“16”と“X”の間にスペースが有りましたが、後継機となるMeizu 16Xsにはスペースが無く、命名方式が若干変更されています。
Meizuのデザインは対称美学を追求しており、Meizu 15シリーズやMeizu 16thシリーズ、今回発表されたMeizu 16Xsもこの美学によってデザインされています。対称というのは縦横だけではなく斜めにも対応するべきであると考えており、縦の場合ではノッチデザインも対称美学に分類されますが、横や斜めを追加するとMeizu 16Xsの様なノッチレスデザインのみが該当します。(ポップアップカメラを採用したOPPO Find XやRedmi K20シリーズも一応は該当してしまいますが)
Meizu 16Xsのディスプレイは、OnePlusやXiaomiが認証を受けていることで話題となっているディスプレイの品質の認証を行うドイツによる中立期間のVDEによる認証を受けており、眼に安全なディスプレイを採用していることを発表。少し前はカメラ性能を計測するDxOMarkが主流でしたが、今はディスプレイ性能を評価するVDEが主流になりつつあります。
カラー展開は騎士黒(ブラック)、氷絲白(ホワイト)、珊瑚橙(コーラル)、亜特蘭蒂斯(アトランティスブルー)の4色展開。コーラルとアトランティスブルーの採用は海洋環境保護を多少意識しているようで、コーラルはMeizuにおける完全に初採用のカラー展開です。
Meizu 16XsはMeizuにおける初めてトリプルカメラを採用したスマートフォンです。昨今のフラッグシップモデルはトリプルカメラが当たり前となっていますが、4月に発表されたMeizu 16sはデュアルカメラを採用していました。何故デュアルカメラなのかはその時の発表会でOISを採用し価格とのバランスを考えるとこれが最善手であったと語っています。
今回発表されたMeizu 16Xsは価格とのバランスを考えたのかOISが搭載されておらず、4800万画素カメラはSamsung GM1 MOD(多少のカスタマイズを施している意)を搭載しており、廉価モデルでの枠組みの中でかなり苦労したように見受けられます。
SoCはQualcomm Snapdragon 675を採用。Snapdragon 710やSnapdragon 712の搭載が有力視されていましたが、蓋を開けてみるとSnapdragon 675の搭載が明らかになりました。“性能”を考えるとSnapdragon 675はSnapdragon 710と比較してCPU性能が高くてGPU性能が低いという位置づけですが、4800万画素のスナップショットにデフォルトで採用していたりとカメラ性能ではMeizu 16Xsに採用されたSnapdragon 675の方が優れていますので、一概にどちらが良いのか悪いのかという評価が下しにくいです。
Meizu 16XsのスペックはAndroid 9 PieをベースとしたFlyme OS(Flyme 7.3)、6.2インチSuper AMOLEDディスプレイ(2232×1080/FHD+)、Qualcomm Snapdragon 675、リアカメラは4800万画素(Samsung GM1 MOD/f値1.7)+500万画素(モノクロームレンズ/f値1.9)+800万画素(広角/f値2.2)、フロントカメラは1600万画素(Samsung 3T2/f値2.2)のシングルカメラ、容量は6GB+64GBと6GB+128GBの2モデル、バッテリー容量は4000mAh、カラー展開は騎士黒(ブラック)、氷絲白(ホワイト)、珊瑚橙(コーラル)、亜特蘭蒂斯(アトランティスブルー)の4色展開。
価格は6GB+64GBモデルが1698元(約26,600円)、6GB+128GBモデルが1998元(約32,500円)です。販売開始日は6月10日です。