Flyme 9を発表、UI刷新、UX向上、セキュリティ機能大幅上昇

Flyme 9を発表、UI刷新、UX向上、セキュリティ機能大幅上昇

注:当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

MEIZUは2021年3月2日に「Flyme 9 発表会」を開催し、同社が開発・提供を行っているAndroid OSをベースとしたカスタムスキンFlyme OSの最新版となるFlyme 9を発表しました。

 

Flyme 9のスローガンは“軽新知意(軽く、斬新な、知覚)”ですが、その由来は軽盈有序(軽くて整然とした)、新穎豊富(斬新と豊かさ)、知意動効(知覚運動効果)を合わせた造語です。

 

ホーム画面を大幅に刷新し、Apple iOS 14やvivo OriginOSの様な大きなウィジェットが配置できるようになり、アプリを直接開かなくても情報を得ることが出来るウィジェットの強みをさらに生かしています。

 

設定画面のUIも刷新し「わかりやすさ」を大幅に向上。ロック画面における設定も大幅に増やし、カスタマイズ性が向上しています。

 

MEIZU謹製アプリのアイコンを刷新。そして、サードパーティ製アプリのアイコンの大きさがMEIZU謹製アプリと一致しない場合、自動でMEIZU謹製アプリの大きさに調節してアイコンに統一感をもたせる機能を搭載。

 

AOD(Always On Display)も刷新し、自分だけのスタイルを作成することが可能に。AODにおけるアニメーションを持った画像も多数追加。

 

小さいウィンドウをアプリケーションの上からさらに開けるQuick Look機能をQuick Look 3.0に更新。

 

動画をPIP(Picture In Picture)した場合、その動画だけの音量を調節し消音にすることが出来たり、表示サイズを可変すること出来たり、PIPを一時的に隠すといった機能を有しています。PIP自体はAndroid OSにも採用されていますが、動画だけを消音にしたりサイズを変更したり、一時的に隠すことは出来ないため、より機能を更新させた形になります。

 

AIアシスタント「Aicy」の出来ることを大幅に追加しています。例えば楽曲の識別、連続した対話、文章の朗読・朗読速度や一時停止の管理、スマートホームとの連携(自社:Lipro/他社:Mi Home、Google Home)が可能になっており、特にスマートホームとの連携で他社製品を操作することが出来るのは面白い試みだと感じます。

 

セキュリティ機能を大幅に強化。Android OSでもストレージや電話帳、カメラの権限を取得するアプリに対して権限許可のポップアップが出てきますが、MEIZUも同様のポップアップを表示、だけではなく裏で動いている権限についても監視し、少し前に話題になった「コピーしたテキストを読み取っていた」というような個人情報の塊とも言えるものを守るようになっています。

 

また、アプリの通知・ネットワーク接続の許可・拒否ポップアップの表示、スマートホーム利用時のローカルネットワークへのアクセスの許可・拒否の表示、アプリAからアプリBへの遷移の許可・拒否を表示したり、AIによって不必要なアプリの起動をコントロールすることが可能になっています。

 

そして、全てのアプリにおいてどの権限を使用したか表示する項目が存在したり、動作しているアプリで何を動かしているか(カメラ、録音、コピー、送信など)をステータスバーに表示したり、何かを共有する際にどのアプリを使用して共有しているのかを注釈したりし、ユーザーの個人情報を守っています。

 

位置情報の許可・使用についても細かく監視し、例えばIME・ゲーム・銀行・買い物・音楽・動画アプリで位置情報を利用しないことが多いので権限を拒否しプライバシーを守ります。また、撮影した画像におけるEXIFの管理も強化し、特定のアプリでその情報を取りに行こうとする場合に拒否することが可能になっており、「位置」に関する情報の漏洩を防ぎます。

 

更に「空っぽの情報」をアプリに渡すという機能も搭載。例えば特定のアプリで電話帳の権限許可が必須の場合に、「空っぽの電話帳の情報」を読み取るように操作することが出来ます。

 

文章のコピーの情報をAIが判断し、クレジットカードの番号、住所、購入の情報、追跡番号が含まれた情報をコピーした場合、コピーした文の色が変化してどの情報をコピーしているのか判断がつきやすくなるようになっています。

 

Flyme 9は翌日3月3日に発表予定のMeizu 18とMeizu 18 Proが率先して採用。

 

Meizu 17とMeizu 17 Proは本日の日本時間19:00よりClosed Betaの申請が開始し、3月5日にClosed Beta版がOTAにて配信開始。安定版は2021年5月を予定。

 

Meizu 16s Pro、Meizu 16s、Meizu 16T、Meizu 16th Plus、Meizu 16th、Meizu 16 Xについては現在鋭意開発中で、具体的なリリース次期は不明です。

 

全てのMeizu 16シリーズが対応していると思いきや、2019年に発表されたSnapdragon 675を搭載したMeizu 16Xsのみが除外されています。忘れているというのはないと思いますので、Flyme 8で更新が終了するでしょう。