Xingji Meizu Group(星紀魅族集団)は自動車ブランドのLynk & Coと共同で新製品発表会を開催し、新OSのFlyme 10を発表しました。
同発表会では新製品としてMeizu 20、Meizu 20 Pro、Meizu 20 Infinityを発表しており、詳細はそれぞれこちらとこちら、こちらをご覧ください。
Flyme 10は「bugme」を払拭すべく、「快、省、穏」を基本として開発が行われました。Flymeは競合他社のHarmonyOSやColorOSと比較してさまざまな部分が優れていると評価されることもありますが、バグが見つかりやすい欠点もあり、多くの人におすすめできるOSではないのが現状です。
「快」は動的に分類されたメモリをリサイクルすることで、アプリケーションを長時間アクティブに保ち、迅速で再起動してタスクを切り替えることが出来ます。RAMが12GBの場合、アクティブなアプリケーションの数は最大21個に達する可能性もあります。
MRGマルチトラックエネルギーによってCPUのクロック数を調整し、瞬間的な消費電力を最大30%も節約できます。また、マジックストレージコンプレスによってストレージを自動的に整理し、ストレージの読み取りと書き込みのパフォーマンスの低下を未然に防ぎます。
また、最初にインストールされているアプリケーションのほとんどをアンインストールすることが出来るように変更し、アンインストール出来ないものは電話とメッセージ、アルバム、ブラウザー、設定、App Store、カメラの7種類となっています。ユーザーが使用したいアプリを好きなようにインストール、アンインストールが出来るようになっています。
「穏」は文字通り安定性を意味し、Meizu 18s Proと比較して安定度は10倍、ファクトリーソフトウェアの品質向上が20倍となりました。安定度の高いソフトウェアは大事で、アップルやサムスン電子のiOSとOne UIが人気なのは、誰がどのように使用しても普通に使える点があります。
Flyme 10のアプリのアイコンは以上で、やや丸みを帯びたデザインが採用されています。そして、気になる点として青から赤に変わったものがいくつかあり、買収されて運営が少し変わったのだと感じます。
Alive Wallpaperをさらに改善し、ウェザーエンジンを追加して壁紙と現在の天気が同期するようになりました。Alive Weather Wallpaperという名前で、外に出るべきか悩んでいる人が天気アプリを開かなくてもわかるようになっており、利便性が上がったと感じます。
新着通知のメッセージアプリを小画面で表示したり、動かしているアプリを小画面で表示したり出来ます。今回の紹介ではホーム画面上に表示させていますが、他のアプリを動作させながら前面に小画面を表示させることが可能で、こちらも利便性が向上する機能となります。
音声アシスタントのAicy(アイシー)の機能をさらに強化し、利便性を向上します。Aicyはアップデートでさまざまなことが出来るようになりましたが、AppleのSiriと比較すると物足りない部分が多いので、強化されるのは非常にありがたいです。
そのひとつとして、TikTokなどで表示されている背景を認識して画像として保存ができるようになります。中国市場向けの製品が搭載するOSなので中国国外の人々が利用しているアプリでも動作するのか不明ですが、これは応用が効くように設計されているようなので期待ができます。
この他、QRコードを認識したり生成したり、表示されている文字を認識して翻訳したり、画像のトリミングを行ったりなど、かゆいところに手が届くように進化しています。
Flyme 10はMeizu 20、Meizu 20 Pro、Meizu 20 Infinityが初期搭載し、2021年に発表されたMeizu 18、Meizu 18 Pro、Meizu 18s、Meizu 18s Proはベータテストが4月上旬に開始し5月中に安定版を配信、Meizu 18Xと2020年に発表されたMeizu 17、Meizu 17 Proは4月末にベータテストを開始し6月中に安定版を配信する予定です。
Meizu 20シリーズ向けのFlyme 10はAndroid 13をベースとしていますが、その他の製品のFlyme 10は何をベースとして配信するのか明らかになっていません。過去の例から考えるとAndroid 13をベースとしている可能性が高いですが、これが判明するのはベータテストが始まってからなので、それまでは不明とします。