Meizu 20 Proが発表、5000万画素カメラと最大80W充電に対応し3999元(約77,500円)から

Meizu 20 Proが発表、5000万画素カメラと最大80W充電に対応し3999元(約77,500円)から

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Xingji Meizu Group(星紀魅族集団)は2023年3月30日に自動車ブランドのLink & Coと共同で新製品発表会を開催し、新製品としてMeizu 20 Pro (魅族 20 Pro)を発表しました。同時に標準版のMeizu 20を発表しており、詳しい内容はこちらを参照してください。

 

Meizu 20 ProはMeizu 20の上位版で、さまざまな部分でスペックアップされた製品です。従来の製品は2021年に発表されたMeizu 18s Proが該当し、およそ2年ぶりの新製品となります。この背景には買収が関係しており、創立19周年を記念するMeizu 19シリーズの発表が中止されたためです。

 

ディスプレイは、フラットかカーブドにするのか迷ったそうで、あるユーザーのレビューの中で「カーブドディスプレイは高級感がある」といったものがありましたが、この形状のディスプレイは誤タッチしたり、両端が暗い環境で緑色になったり、保護フィルムが貼りにくいなど、ユーザーの利便性を損なう可能性があったので、思い切ってフラットディスプレイを採用したとしています。

 

主なスペックは、ディスプレイサイズは6.81インチ、Samsung E6材料を採用したAMOLED、解像度はWQHD+(3200x1440)、リフレッシュレートは1-120Hz LTPO、瞬間的なタッチサンプリングレートは1500Hz、ピーク輝度は1800nitとなっています。6.81インチとやや大型のディスプレイですが、それに付属するスペックは申し分はなく、形状もフラットに仕上がっているため、操作感は非常に素晴らしいものになるでしょう。

 

SoCは最大3.19GHzで動作するCortex-X3を備えたSnapdragon 8 Gen 2を採用し、RAMは12GB LPDDR5X、内蔵ストレージは128GBと256GBと512GB UFS 4.0、散熱機構の面積は総計で36424平方ミリメートルです。発表会ではベイパーチャンバー(VC)の面積は明らかにされませんでしたが、公式サイトの記載によると4000平方ミリメートルと記載されており、昨今の製品の中では比較的大きい部類に入ると思います。

 

最近はSnapdragon 8 Gen 2、LPDDR5X規格のRAM、UFS 4.0規格の内蔵ストレージを組み合わせることを「鉄三角」と表現しており、今回のMeizu 20 Proもその鉄三角を達成している製品です。「鉄三角」はSnapdragon 8 Gen 2の性能を余すことなく発揮できる規格を揃えたこと意味しています。

 

バッテリー容量は5000mAhで、有線では最大80W、無線では50Wの急速充電が可能で、それぞれ35分と45分で満充電になります。Meizuは急速充電に興味を示さなかった企業のひとつで、2021年に発表されたMeizu 18s Proは最大40Wでした。その企業が興味を示すようになったのは、多くの消費者が短い時間で満充電できることを望んでいるのでしょう。

 

対応する充電規格は、Quick Charge 4+、USB PD 3.0 PPSで、独自規格だけではないのでさまざまな市場で普通に売っている充電器を利用して急速充電を行うことが出来ます。注意点としてUSB PD 3.0 PPS環境では最大65W充電となるので、最大80Wと比較するとやや時間がかかります。

 

大きな特徴としてCCC 3.0 UWB規格に準拠したUWBが利用でき、Meizu 20 ProがPHEVのLynk & Co 08のスマートキーとして利用できます。現時点ではLynk & Co 08のみが対応しますが、今後発表される製品も対応するようで、これはGeely傘下になったことが大きく関係し、携帯電話と自動車の融合が始まっている現在において、競合他社よりも大きなアドバンテージを得たと思います。

 

背面のカメラはスーツの袖の飾りボタンを模した並びで、メインと広角の5000万画素、超広角とマクロの5000万画素、ポートレートとズームの5000万画素で構成されています。カメラの下にはMeizuの製品ではおなじみのリング状のフラッシュが配置されており、整ったデザインとなっています。

 

メインカメラは光学手ブレ補正のSMA OISを搭載し、優れた写真と動画が撮影できるでしょう。イメージセンサーは明らかにされていませんが、競合他社のOPPO Find X6 ProやXiaomi 13 Proなどが採用した1型センサーのSony IMX989は採用していないようなので、この部分では差がつけられていると感じます。ちなみに、前面のカメラは3200万画素です。

 

この他の特徴として、0.075秒で認証とロック解除が出来る超音波式指紋認証のUltrasonic mTouch 2.0を採用、優れた振動体験をもたらすmEngine 4.0を搭載、Meizuの製品として初めて赤外線通信に対応、ステレオスピーカーに対応し優れた音楽体験が得られます。同社として初採用の赤外線通信に関しては、現時点では自社のデバイスで対応した製品は発表していませんが、家庭内にあるさまざまな製品の利便性が上がるので採用してよかったと感じます。

 

設計に関しても大きなこだわりがあり、5000mAhのバッテリーを搭載しながら最薄部は7.8mm、重量は209g、重量比が50:50になるようになっています。重量比は多くの人には必要のないこだわりかもしれませんが、製品を開発、発表し販売を行う以上は何かしらのこだわりを持つべきで、そのこだわりが重量比50:50となります。

 

カラー展開は、グレー系統の破暁灰、シルバー系統の曙光銀、ゴールド系統の朝陽金で、Meizu 20と比べるとやや渋めの色を採用しています。標準版のMeizu 20は多くの人々が購入するようにカジュアルな展開、Meizu 20 Proは製品の素晴らしさを理解した人が購入するように渋めな展開になっている可能性があります。

 

気になる点として、Meizu 20とMeizu 20 Proともに同社が大事にしてきた「ホワイト」がなく、少し寂しい感じがするとの評価もありました。今後、消費者の意見を参考にして発表される可能性はゼロではありませんが、最初からないというのは残念な気持ちです。ただ、曙光銀は金属の銀に近い色ではなく、明るさの強いホワイト寄りの色になっているので、どうしてもホワイトがほしいという人はこの色を選択するといいでしょう。

 

価格は3999元(約77,500円)からで、12GB+128GBモデルが3999元、12GB+256GBモデルが4399元(約85,000円)、12GB+512GBモデルが4799元(約92,500円)で、5000元を下回る価格設定です。1型センサーのSony IMX989を採用しないなどコストカットが見受けられる部分はありますが、Snapdragon 8 Gen 2を搭載したPro製品としては安い部類に入ります。

 

予約受付はMeizu 20 Proが発表された直後となる3月30日の21:30(CST)に開始し、販売は4月3日の10:00(CST)となっています。現時点ではMeizu 20と同様に中国国内向けに発表されているため、入手難度はやや高めに設定されています。国際展開に関しては現時点で何も情報がないため、欲しいと思っている方は中国ECサイトから購入する必要があるでしょう。