Redmi 10が初搭載したMediaTek Helio G88のAnTuTu Benchmark v9スコアが判明したので従来製品のHelio G85とHelio G80、1つランクの高いHelio G90Tと比較を行います。
AnTuTu Benchmark v9ではRAM 6GB未満の場合にGPU性能にLiteの表示が出ますが、今回はすべてRAM 6GB以上の製品で計測されたスコアを利用しているのでハイエンド製品と比較を行っても問題ありません。
Helio G88の主なスペックはTSMC製12nm FinFETプロセス技術、CPUは2xA75 2.0GHz+6xA55 1.8GHzのオクタコア構成、GPUはMali-G52 MC2 @1000MHz、LPDDR4XやeMMC 5.1対応、Wi-Fi 5やBluetooth 5.0対応、4G通信に対応しています。
“性能”に左右するスペックはHelio G85と変更はありませんが、カメラ性能は最大対応画素数は4800万画素から6400万画素へ、リフレッシュレートは90Hz(HD+)から90Hz(FHD+)へ向上しており、“実使用感”においては優位性のある製品です。
Helio G88のAnTuTu Benchmark v9スコアはCPU性能が70,968点、GPU性能が55,357点、MEM性能が44,929点、UX性能は86,749点で総合性能は258,003点となりました。
Helio G85やHelio G80と比較してCPU性能は多少優位に立ちましたが、GPU性能は50MHz低いHelio G80と同程度になっています。あまりこの言葉は使いたくないですが差はほとんどないと見て良いでしょう。
GeekbenchではHelio G88とHelio G85とHelio G80は同じCPUを採用しているので比較する意味は薄いと考えたので今回は割愛します。A76を採用しているHelio G90Tとは明確な差が生まれますが、AnTuTu Benchmark v9の結果と変わらないのでこの点からも割愛しました。
Helio G85とHelio G88はCPUやGPU性能に差はありませんが、カメラ性能や対応リフレッシュレートにおいて差があるので基本的にはHelio G88搭載機を購入したほうが満足できるでしょう。
今回の比較に用いた製品は、Helio G85がInfinix HOT 10S(6GB+128GB)、Helio G80がGalaxy M32(8GB+128GB)、Helio G90Tはrealme 6(6GB+128GB)です。