MediaTekがDimensity 1050を発表、同社初のmmWave対応製品

MediaTekがDimensity 1050を発表、同社初のmmWave対応製品

MediaTekは2022年5月23日に新製品としてDimensity 1050を発表しました。同社は同日にDimensity 930とHelio G99を発表しているため、計3製品を同時に発表しました。

 

名称 Dimensity 1100 Dimensity 1050 Dimensity 1000+
CPU 4xA78+4xA55 2xA78+6xA55 4xA77+4xA55
動作周波数 2.6GHz+2.0GHz 2.5GHz+2.0GHz 2.6GHz+2.0GHz
GPU Mali-G77 MC9

HyperEngine 3.0

Mali-G610 MC3

HyperEngine 5.0

Mali-G77 MC9

HyperEngine 2.0

動作周波数 836MHz ? 836MHz
NPU/DSP APU 3.0

4.5 TOPS

APU 550 APU 3.0

4.5 TOPS

カメラ Imagiq HDR-ISP

1億800万画素 or 3200万画素+1600万画素

Imagiq 760 HDR-ISP

1億800万画素 or 2x2000万画素

Imagiq HDR-ISP

1億800万画素 or 3200万画素+1600万画素

リフレッシュレート Miravision

90Hz(QHD+)

144Hz(FHD+)

MiraVision 760

144Hz(FHD+)

MiraVision

144Hz(FHD+)

エンコード/デコード Encode: 4K@60FPS H.265

Decode: 4K@60FPS H.265, VP9, AV1

Encode: 4K@30FPS H.265

Decode: 4K@30FPS H.265, VP9

Encode: 4K@60FPS H.265

Decode: 4K@60FPS H.265, VP9, AV1

RAM LPDDR4X(2133MHz) LPDDR5(2750MHz)

LPDDR4X(2133MHz)

LPDDR4X(2133MHz)
ストレージ UFS 3.1 UFS 3.1

UFS 2.1

UFS 2.2
Wi-Fi Wi-Fi 6 Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E Wi-Fi 6
Bluetooth Bluetooth 5.2 Bluetooth 5.2 Bluetooth 5.1
位置情報 GPS, BeiDou, Glonass, Galileo, QZSS, NavIC GPS, BeiDou, Glonass, Galileo, QZSS, NavIC GPS, BeiDou, Glonass, Galileo, QZSS, NavIC
通信 統合: 5G Modem

Sub-6GHz

(4.7Gbps/2.5Gbps)

統合: 5G Modem

Sub-6GHz/mmWave

統合: 5G Modem

Sub-6GHz

(4.7Gbps/2.5Gbps)

充電規格 ? ? ?
プロセス技術 TSMC 6nm(N6) TSMC 6nm(N6) TSMC 7nm(N7)
ポート番号/型番 MT6891 ? MT6889

MediaTekが既にDimensity 1100とDimensity 1000+を発表しているので間に配置してみましたが、CPUやGPUの性能は大きな差があり、旗艦製品と評する仕様はmmWave(ミリ波)対応のみです。

 

CPUはCortex-A78とCortex-A55を採用し、動作周波数は2.6GHzと2.0GHzに設定されています。Dimensity 1100とDimensity 1000+は4+4構成ですが、Dimensity 1050は2+6構成なので、逐次処理(シングルコア)の性能は優れると思いますが、並列処理(マルチコア)の性能は及ばないと考えています。

 

GPUはMali-G610 MC3を採用し、ゲーム利用時の最適化を行う機能のHyperEngine 5.0を採用しています。動作周波数が判明していないので憶測の域を出ませんが、Mali-G610がMC3しかないので、CPU性能と同様にGPU性能も差がつくと思います。

 

エンコードとデコードに関してはDimensity 1100とDimensity 1000+が4K@60FPSに対応していますが、Dimensity 1050は4K@30FPSに対応なのでミドルレンジ級の性能に収まっています。この他、デコードはAV1(AOMedia Video 1)に非対応なので、名称では旗艦製品に見えますが、実際はミドルレンジ製品と考えても良いでしょう。

 

通信面は5G通信に対応し、FR1で定義されたSub-6GHzとFR2で定義されたmmWaveが利用できます。Dimensity 9000はSub-6GHzのみ対応なので、Dimensity 1050がMediaTekにおいて初めてmmWaveに対応しました。

 

MediaTekはDimensity 1050を搭載した製品が2022年Q3(7月-9月)に発表されると明らかにしていますが、初搭載する企業や採用する企業は明らかにしていません。

 

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