2017年に復活の兆候が見られたXiaomiによる自社製SoCにはXiaomi Mi 5cに搭載された「Surge S1(澎湃S1)」というものがあり、正直な所をいってしまうとあまり芳しくないSoCでした。
Xiaomi Mi 5cの販売も今までのXiaomi製スマートフォンから考えると全く売れていない状態でしたので今後自社製SoCの開発から離れるのではないか、と考えられていたのですが、ここにきて後継機となる「Surge S2(澎湃S2)」の情報が流れ始めました。
最新の情報では製造プロセスは台湾TSMC製の16nm、CPUはARM Cortex-A73(2.2GHz)x4 + A53(1.8GHz)x4のオクタコア構成、GPUはARM Mali-G71 MP8(クロック数不明)、ストレージはUFS 2.1、RAM規格はLPDDR4、CDMA2000に非対応となっており、2016年にリリースされたHiSiliconによるフラッグシップモデル向けSoC「Kirin 960」に近いパフォーマンスが期待されています。
HiSilicon Kirin 960のスペックは、製造プロセスが16nm、CPUはA73(2.4GHz)x4 + A53(1.8GHz)x4のオクタコア構成、GPUはARM Mali-G71 MP8(1073MHz)、ストレージはUFS 2.1、RAM規格はLPDDR4、CDMA2000に対応となっており、「Surge S2(澎湃S2)」はHiSilicon Kirin 960と同じ構成で、クロック数が異なるだけとなっています。
この「Surge S2(澎湃S2)」はXiaomi Mi 6Xに搭載予定で、海外ではAndroid Oneを搭載してXiaomi Mi A2としてリリースされるようです。
このXiaomi Mi 6Xは先日発表された魅藍 S6(Meizu S6/Meizu M6s)に搭載されたSAMSUNG Exynos 5 Series(7872)の1.5倍近くの性能差が有りますのでこれではなく、Qualcomm製ミドルレンジ向けプラットフォームのSnapdragon 660(SDM660)やSnapdragon 670(SDM670)を仮想敵として捉えているように感じます。
「勢いのあるメーカーが自社製SoCの検討をする」という情報が流れるのはよく有り、過去にはMEIZUが自社製SoCを検討しているのではないか、と言われたことが有ります。
しかし今回は開発経験のあるXiaomiですので、信憑性が高いと考えられています。
「Surge S2(澎湃S2)」はXiaomiの実質的な子会社のPineconeが製造する見込みです。
自社製SoCを開発しているApple、SAMSUNG、Huaweiが市場シェアを高めているので今回のリークは最終的には天下を取りたいXiaomiの自然な流れを報じています。
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