Qualcomm Snapdragon 710とSnapdragon 730のスペックがリーク

Qualcomm Snapdragon 710とSnapdragon 730のスペックがリーク

2018年2月にQualcommによって発表された新シリーズプラットフォームとなる「Qualcomm Snapdragon 700 Mobile Platform」の第1弾モデルとなるSnapdragon 710(SDM710)とSnapdragon 730(SDM730)のスペックがSuggestPhoneによってリークされました。

 

Qualcommは今のスマートフォン市場は完全なスペックを誇るSnapdragon 845を選択するか、Snapdragon 600シリーズのようなミドルレンジモデルを充分に活用するしか無いのでその間となるQualcomm Snapdragon 700シリーズを開発したようです。

Snapdragon 700シリーズはフラッグシップモデル向けのSnapdragon 800シリーズの一部の機能を搭載することを約束し、主にAIエンジンとQualcomm Spectra ISPを搭載することでAI利用や写真撮影においてはSnapdragon 800シリーズと同じ機能が利用できるようです。更にBluetooth 5.0や急速充電規格のQuick Charge 4.0のサポートや、ARM CortexをセミカスタムしたQualcomm Kryo CPUやQualcomm Adreno GPU、Qualcomm Hexagon DSPなどの主要なチップを搭載するようで、Snapdragon 660と比較して30%も電力効率を向上できると発表しています。次世代通信規格の5Gとは明記していませんが、高速なLTEに対応しているチップを搭載するとも話しています。

 

Qualcomm Snapdragon 700シリーズの出荷時期は2018年前半(1月から6月)を予定しており、その後メーカーが新スマートフォンでテストをするので消費者の手に渡るのはもう少しかかると話しています。

QualcommはSnapdragon 700シリーズの登場によってミドルレンジにフラッグシップレベルの性能が搭載されることになり、つまり価格はミドルレンジレベルで性能はフラッグシップレベルの携帯が市場に出回ることになるので、Android市場に変化が起こると予想しています。

 

Snapdragon 710はXDAによってSnapdragon 670から改名されることが明らかになっています。主なスペックは、製造プロセスがSAMSUNG製10nm FinFET LPE、CPUはKryo 3xx(2.2GHz)x2 + Kryo 3xx(1.7GHz)x6のオクタコア構成、GPUはQualcomm Adreno 615(750MHz)、ISPはQualcomm Spectra 250で最大3200万画素、RAM規格はLPDDR4xは1866MHz、ストレージはeMMC 5.1とUFS 2.1とSD 3.0、WLANは802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0、ディスプレイ解像度は19:9のアスペクト比のWQHD+(3040x1440)に対応しています。

CPUのビッグコアはARM Cortex-A75、リトルコアはCortex-A55だと判明しています、

 

Snapdragon 730のスペックは、製造プロセスがSAMSUNG製8nm FinFET LPP、CPUはKryo 4xx(2.3GHz)x2 + Kryo4xx(1.8GHz)x6のオクタコア構成、GPUはQualcomm Adreno 615(750MHz)、AI専用プロセッサーのNPU 120(Neural Network Processing Unit)を搭載、ISPはQualcomm Spectra 350で最大3200万画素、RAM規格はLPDDR4xは1866MHz、ストレージはeMMC 5.1とUFS 2.1とSD 3.0、WLANは802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1、ディスプレイ解像度は19:9のアスペクト比のWQHD+(3040x1440)に対応しています。

こちらはどのマイクロプロセッサが搭載されるのかは明らかにされていません。しかし、Snapdragon 710のKryo 3xxとは異なってKryo 4xxが採用されているので違うものが搭載される可能性が考えられます。

 

今の所GeekbenchではQualcomm Snapdragon 710を搭載した“Bittium”が観測されており、リファレンス機を除く実機での計測はこのスマートフォンが1番乗りとなっています。

Snapdragon 660のGeekbenchでのスコアはシングルコア性能が1,596点、マルチコア性能5,830点で、Snapdragon 670(Snapdragon 710)のシングルコア性能は1,838点、マルチコア性能が5,802点となっています。A75を採用したことでシングルコア性能が大幅にアップしています。

 

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