MediaTekが先日発表した5G対応プロセッサーのMediaTek Dimensity 1000(MT6889)のベースモデルとなるMT6885(MediaTek Dimensity 1000L)のAnTuTu Benchmarkスコアがリークしました。
MediaTek Dimensity 1000シリーズは4種類存在することがわかっており、ベースモデルのMT6885、高クロック版のMT6889、低クロック版のMT6883、ミドルハイモデル向けのMT6873が存在しています。
今回リークしたスコアをQualcomm Snapdragon 855 Plus、Samsung Exynos 9825、Huawei Kirin 990 5G、MediaTek Dimensity 1000(MT6889)と簡単に比較を行います。
気になる性能は、CPU性能が143,075点、GPU性能が107,282点、MEM性能が75,354点、UX性能が54,128点、総合性能は379,839点となっています。リーク者によるとGPU性能を計測する際のテストシナリオの1つ、Terracottaの計測が出来ていないため0点になっているようです。しっかりと計測できた場合は30,000点近くのスコアが出るので、実際の総合性能は410,000点程度、GPU性能は130,000点程度となります。
Terracottaの計測が出来ていない状態では、CPU性能はDimensity 1000(MT6889)と比較して約88%の実力、GPU性能は約55%の実力となっています。GPU性能が130,000点だとすると、約66%の実力となります。
MT6885はMediaTekによって発表されていないプロセッサーですが、CPUは4xARM Cortex-A77+4xARM Cortex-A55で周波数は2.2GHz+2.0GHz、GPUはDimensity 1000(MT6889)はARM Mali-G77 MC9(836MHz)で、MT6885はARM Mali-G77 MC7(?MHz)を採用していることが判明しています。
MT6885はOPPOの5G対応スマートフォン、OPPO Reno3が採用する見込みで、発表会は中国杭州で12月26日に開催します。この発表会でMT6885の全貌が明らかになるのか、その前にMediaTekが発表するのか定かではありませんが、気になるプロセッサーがMediaTekからどんどん誕生しています。