アメリカ市場向けiPhone 12シリーズ、ミリ波対応のため他市場向けと違ったデザインに

アメリカ市場向けiPhone 12シリーズ、ミリ波対応のため他市場向けと違ったデザインに

注:当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

日本時間2020年10月14日2:00から開催された「Apple Event — October 13」にて同社製品として初めて5G通信に対応したスマートフォンとしてiPhone 12シリーズとなるiPhone 12 mini、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxの4機種が発表されました。日本を含めた様々な市場でiPhone 12シリーズ製品は販売される予定ですが、アメリカ合衆国市場向けのiPhone 12シリーズは他市場とは異なってmmWave(ミリ波)に対応しており、そのmmWave対応によってデザインが一部変更されているようです。

 

アメリカ市場/日本市場

上の画像は左がアメリカ市場向け、右が日本市場向けのiPhone 12 Pro/12 Pro Maxを紹介しているAppleの公式サイトですが、アメリカ市場向けiPhone 12 Pro/12 Pro Maxには“together like”の上辺りに薄い黒色の楕円形が描かれていることに気がつくでしょうか。日本市場や中国市場、フランス市場向けのiPhone 12 Pro/12 Pro Maxの紹介をしているページにはこの薄い黒色の楕円形が存在しておらずこの部分が異なっているデザインで、これはmmWaveを受信するためのアンテナが設置されています。

 

この薄い黒色の楕円形は製品を紹介するページだけではなくiPhone 12 mini、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxのスペックを紹介するページでも異なっていることが確認できます。mmWave対応によってわずかに違うところが生まれており、左はiPhone 12 miniとiPhone 12、右はiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxで、このmmWaveのアンテナによってすべての機種で2g重量が増えています。サイズを変更することなくわずか2gでmmWaveに対応できてしまうのかという技術の進歩に驚きを覚えますが、アメリカ市場向けiPhone 12シリーズとその他の国と地域向けiPhone 12シリーズは別の製品になっていることが理解しておきましょう。

 

ちなみにアメリカ市場向けiPhone 12 mini、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxが対応しているmmWaveはn260とn261で、日本の著名メディアblogofmobileによると既に商用化されている日本の移動体通信事業者のmmWaveはdocomoがn257、auがn257、楽天モバイルがn257となっているので、アメリカ市場向けiPhone 12シリーズを個人輸入してもmmWaveを利用することは出来ません。SoftBankは今の所商用化していませんが今後はn257を導入予定としているため、いずれにしてもアメリカ市場向けiPhone 12シリーズを個人輸入しても利用することが出来ないので注意してください。

 

Source(1) | (2) | 参考