サムスン電子の5nmプロセスは歩留まり正常化、4nmプロセスは性能の正常化

サムスン電子の5nmプロセスは歩留まり正常化、4nmプロセスは性能の正常化

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韓国のサムスン電子のサムスンファウンドリは、最先端の5nmプロセスや4nmプロセスを使用して数多の製品を製造しています。今回、これらのプロセスノードに関する新しい情報が流れてきたので共有します。

 

サムスンファウンドリのライバルとなる台湾のTSMCはQualcommやMediaTek、UNISOCの高性能な製品を製造している業界トップの企業で、ここ数年はTSMCが圧倒的な優位性を発揮している状況です。

 

当然サムスンファウンドリはこの状況を快く思っておらず、さまざまな方法を駆使して歩留まりの正常化や性能の正常化を図っています。その方法のひとつとしてアメリカ企業のSilicon Frontlineと協力関係になったことは記憶に新しいと思います。

 

それを実を結んだのか韓国の情報通の吸血鬼王氏は、最新の4nmプロセスと5nmプロセスの状況は、前者が歩留まりの正常化、後者が性能の正常化に成功したと報告しました。4nmプロセスを採用した製品としてPixel 8シリーズが搭載したGoogle Tensor G3があります。

 

5nmプロセス (SF5EとSF5 / 旧称5LPEと5LPP)の歩留まりの正常化に関しては70%から80%としており、この数値であれば安定した生産・量産が行えると考えています。しかし、性能に関しては正常化していないとしています。

 

4nmプロセス (SF4とSF4P / 旧称4LPPと4LPP+)は性能の正常化に成功しており、発揮したい性能が正しく発揮できるようになったようです。しかし、吸血鬼王氏はSF4PはSF4が発揮したかった性能+アルファだったと明らかにしているため、正常化は素晴らしいですが当初予定していた計画を遂行できていないのは事実です。

 

ちなみに、今回の4nmプロセスのSF4とSF4Pの歩留まりは65%から70%の間とされており、安定した生産・量産を行うにはもう少し精度を上げる必要があります。しかし、Snapdragon 8 Gen 1を量産したときは35%とされていたので大幅に改善し、さらに性能も正しく発揮できるようになったのであれば十分すぎると言ってもいいでしょう。

 

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