MediaTek製未発表製品と思われるMediaTek MT6769がCPU性能を計測するのに長けているGeekbenchにて姿を現しました。
計測に使用されたスマートフォンはAndroid 10、RAM 2GBです。性能はシングルコア性能が1,649点、マルチコア性能が5,646点となっています。性能はMediaTek Helio P65(MT6768)と似ていますが、Identifierの欄には今回出現したMT6769はarchitecture 7と記載されているのに対してHelio P65はarchitecture 8と記載されているので別のプロセッサーだと考えています。
更に名称もHelio P65はk68v1に対して今回のMT6769はk69v1なので、数値が上がっているためこの観点からも別のプロセッサーではないかと考えています。
開発者向け隠しコードを利用すると詳細なスペックが判明し、CPUは2コアの2.0GHz+6コアの1.7GHzのオクタコア構成で、GPUはARM Mali-G52 MC2が搭載されています。これは先程例に出したHelio P65と全く同じスペックで、変更点が見当たらない謎多きプロセッサーです。
最近はSamsungが6400万画素カメラに対応させたExynos 9611を発表していますが、ベースモデルとなるExynos 9610からCPUやGPUがクロックアップや刷新されていない製品で、特徴として6400万画素にネイティブに対応させただけとなっています。Helio P65は4800万画素カメラに対応しているので今回存在が明らかになったMT6769も似た感じになる可能性が高く、一般の消費者からするとそれほど面白くない製品になるかもしれません。