Samsung Galaxy S21シリーズ製品となるGalaxy S21、Galaxy S21+、Galaxy S21 Ultraの一部の国と地域で採用されるExynos 2100のGPUの周波数が明らかになりました。SamsungはGPUの周波数を公開していない企業ですが、実機があれば特殊なことを行う必要もなくDevice Info HW(Playストア)やAIDA 64(Playストア)等の情報を見るアプリを使えば判明します。今回、Exynos 2100のGPUの周波数はExynos SoCを搭載することが明らかになっている韓国市場向けGalaxy S21シリーズから判明しました。
名称 | Exynos 2100 | Exynos 990 |
GPU | Mali-G78 MP14 | Mali-G77 MP11 |
最大周波数 | 884MHz | 800MHz |
最小周波数 | ? | 156MHz |
Exynos 2100のGPUの最大周波数は884MHzでGPUの種類とコア数はARM Mali-G78 MP14となっていますので、正しく記載するとARM Mali-G78 MP14 @884MHzとなります。SamsungはExynos 990と比較してExynos 2100のGPU性能は40%の性能向上が出来ていると謳っており、Mali-G78はARM発表ではMali-G77から25%の性能向上、GPUのコア数は27%増、周波数は約11%増となっていますので、40%というのは間違いのない数値でしょう。
GPUにMali-G78を採用した他の製品としてHUAWEI Kirin 9000とKirin 9000E、Exynos 1080があります。Kirin 9000はMP24 @600MHz、Kirin 9000EはMP22 @600MHz、Exynos 1080はMP10 @850MHzで、AnTuTu Benchmark v8におけるGPU性能はそれぞれ、328,324点、288,087点、239,526点となっています。Mali-G77からMali-G78の性能上昇幅から考えるとExynos 2100はKirin 9000EとExynos 1080の間に収まると考えています。