HUAWEIはアメリカ合衆国による制裁によってスマートフォンを構成する上で非常に大事なSoC(プロセッサー)の供給が困難を極めており、その制裁の影響によってSoCを変更したモデルがいくつか存在しています。代表的な例としてHUAWEI nova 7 SE 5Gがあり、2020年4月に発表されたHUAWEI nova 7 SE 5GはHUAWEI Kirin 820を、2020年10月に発表されたHUAWEI nova 7 SE 5G 活力版はMediaTek Dimensity 800Uを、そして2021年1月に発表されたHUAWEI nova 7 SE 5G 楽活版はKirin 820Eを搭載しています。
今回、このHUAWEI nova 7 SE 5Gシリーズになってしまった3機種のスペックを公式サイトに記載されているものを引用して簡単に比較をしたいと思います。
大きな違いとして前述したSoCが異なり、nova 7 SE 5GはKirin 820を、nova 7 SE 5G 活力版はDimensity 800Uを、nova 7 SE 5G 楽活版はKirin 820Eを搭載しています。SoCの性能は後のモデルほど性能が低く、AnTuTu Benchmark v8で考えるとKirin 820は37万点、Dimensity 800Uは34万点、Kirin 820Eは今のところ正確な値はわかりかねますが30万点に及ばないのはほぼ確定で、SoCの供給が困難を極めているのはこの点から非常にわかりやすいです。
RAM容量は8GBで全て共通していますが、内蔵ストレージ容量はnova 7 SE 5Gのみ256GBを備え、その他のモデルは128GBのみとなっています。外部ストレージに関しては不思議な現象が起きており、nova 7 SE 5Gとnova 7 SE 5G 楽活版はNMカードに対応していますがnova 7 SE 5G 活力版は非対応となっています。憶測を過ぎませんがnova 7 SE 5G 活力版のみKirin SoCではなくDimensity SoCを搭載していることが関係している可能性があります。
そして何故かわかりませんがnova 7 SE 5G 楽活版のみ重量が軽くなっており、187gに設定されています。
対応バンドは5G通信においてはnova 7 SE 5Gのみn79に対応、4G通信においてはnova 7 SE 5Gとnova 7 SE 5G 楽活版が共通してB6に対応しています。この他の点で異なることはありません。
HUAWEI nova 7 SE 5GとHUAWEI nova 7 SE 5G 活力版とHUAWEI nova 7 SE 5G 楽活版の違いは以下のようになります。
- 搭載しているSoC
- 内蔵ストレージの容量
- NMカード対応可否
- 重量
- 5G NR/4G LTEの対応バンド