AnTuTu Benchmarkを開発・提供しているAnTuTuは、先日発表されたApple M1搭載iPad Pro 12.9インチ(第5世代)のスコアを公開しました。Android OS向けにはv9が公開されていますがiOS向けはv8なので比較は不適当に加えて、AnTuTuは異なるOS間での比較を行わないように声明を出しています。
AnTuTuは比較対象にM1搭載MacBook AirのRAM 8GB+ストレージ 512GBのGPUが8コアのモデルのみ採用していますが、ReaMEIZUでは8+256GBの7コアモデル、従来製品となるApple A12Z Bionic搭載iPad Pro 12.9インチ(第4世代)(6+128GB)も加えています。
M1の主なスペックは、TSMC製5nm EUV(N5)プロセス技術、CPUは4xFirestorm 3204MHz(3.2GHz)+4xIcestorm 2064MHz(2.0GHz)のオクタコア構成、GPUは最大周波数1278MHzで8コアモデルと7コアモデルがあります。M1 iPad Proは11インチと12.9インチともに、いずれの容量でも8コアGPUを搭載しています。
RAM 16GB+内蔵ストレージ 1TBのiPad Pro 12.9インチ(第5世代)のスコアは、CPU性能が240,977点、GPU性能が514,792点、MEM性能が199,257点、UX性能が105,221点で総合性能は1,060,247点となりました。
8コアCPU+8コアGPUのMacBook Airと比較していくつか性能が下がっているのはダウンクロックではなく散熱の問題で、やはりPCの方が容積は大きく散熱の仕組みも豊かなのでその部分で差が出たと感じます。ですが、8コアCPU+7コアGPUと比較するとGPUの性能はiPad Pro 12.9(第5世代)の方が高く、PC並の性能を有しているタブレット製品と評せます。
iPadにおける最大のネックはiOSで「せっかくのSoCの高い性能が活かせない」と言われ続けてきましたが、iPadOSによっていくつか改善しているようなので、11インチと12.9インチの新しいiPad ProはM1の性能を無駄なく使用できると思います。
iPad Pro 11-Inch | iPad Pro 12.9-Inch | |||
容量 | Wi-Fi | Wi-Fi+Cellular | Wi-Fi | Wi-Fi+Cellular |
128GB | 94,800円 | 112,800円 | 129,800円 | 147,800円 |
256GB | 106,800円 | 124,800円 | 141,800円 | 169,800円 |
512GB | 130,800円 | 148,800円 | 165,800円 | 183,800円 |
1TB | 178,800円 | 196,800円 | 213,800円 | 231,800円 |
2TB | 226,800円 | 244,800円 | 261,800円 | 279,800円 |
日本市場における11インチiPad Pro(Wi-Fi)の本体価格は94,800円(税込)から、12.9インチiPad Pro(Wi-Fi)は129,800円(税込)からに設定されています(表はすべて税込価格)。カラーはスペースグレーとシルバーの2色展開で、アクセサリーとしてApple PencilやMagic Keyboardを利用することで、iPad Proの可能性を広げることが出来ます。