Qualcomm Snapdragon 439のAnTuTuベンチマークスコアが判明。Snapdragon 625レベルの性能に

Qualcommが6月に発表したエントリーモデル向けの「Qualcomm Snapdragon 439 Mobile Platform」のAnTuTuベンチマークスコアが判明しました。Snapdragon 439はSnapdragon  430の後継機として開発されており、製造プロセスの微細化、CPUのクロック数が上がっています。

今回、フィリピンメディアのrevüによってvivo Y95のベンチマークスコアが公開されましたので様々なSoCと比較を行います。今回の比較はAnTuTuベンチマークとGeekbenchを用いて行うので、実使用感やバッテリーの持ちを考慮していないことを注意してください。比較対象のSoCはSnapdragon 430、Snapdragon 450、Snapdragon 625の3種類です。

 

スペック表は上画像のようになります。製造プロセスはMediaTek Helio P60/Helio P70が採用している12nm FinFET、CPUは発表当初は1.95GHzという表記でしたがQualcomm公式サイトでは2.0GHzの表記になっているのでこちらを採用しています。更にCPUは1.95GHzのオクタコア構成だと考えられていましたが、big.LITTLEを採用した2.0GHz+1.45GHzであることがわかっています。そして、GPUはSnapdragon 430から据え置き、RAM規格、LTEカテゴリーも据え置きとなっています。RAMのクロック数が記載されていませんでしたが、多くのスペックが据え置きになっていることを考えると800MHzの可能性が高そうです。

 

AnTuTuベンチマークスコアは80,855点でエントリーモデル向けながらかなりの性能を誇っています。QualcommはSnapdragon 439はSnapdragon 430と比較してCPU性能は25%、GPU性能は20%の性能向上に成功していると発表していますが、今回の結果ではCPU性能は11%、GPU性能は4%の成長に留まっています。Qualcommが何を基準に性能向上に成功したのかを明らかにしていないので憶測になりますが、後述するGeekbenchではQualcommが発表した通りになっており、AnTuTuでは考慮していないのかもしれません。

Snapdragon 439は2016年と2017年のミドルレンジモデルを支えたSnapdragon 625と同等レベルのCPUとGPUなので、機種変更先として候補に入れるのは有りかもしれません。実使用感を考慮する(アニメーションは考慮しない)UX性能はSnapdragon 439が上回っており、ゲームをしないという人であれば価格を抑えて機種変更できるかもしれません。

 

Geekbenchではシングルコア性能は880点、マルチコア性能は3,231点という結果になりました。Snapdragon 430と比較してシングルコア性能は32%、マルチコア性能は16%の性能向上に成功しています。総合するとCPU性能は24%成長していることになり、Qualcommが発表した25%というのは間違いではないです。

Snapdragon 439のLITTLEコアが1.45GHzなので、8コア全て2.0GHzのSnapdragon 625とはマルチコア性能で大きな差が生まれています。ただbig.LITTLEを採用することでCPUをフレキシブルに対応させることが出来、ゲームをする時はパフォーマンスコアを、SNSをする時や音楽を聞く時は省電力コアを動作させることでバッテリーの消費を穏やかにすることが出来ます。

 

カタログのスペックはSnapdragon 600シリーズに食い込むものになっていますが、よく見ていくとSnapdragon 400シリーズの枠に収まっています。ただその枠も年数が経って広がっている状態なので、2世代前のSnapdragon 625に肉薄するものに仕上がっています。「Snapdragon 400シリーズだからSnapdragon 600シリーズよりも性能が低い」と決めつけるのではなく、新しいものは古いものを上回っているかもしれないことを注意して、詳しく調べる必要があります。正しく理解することであなたの機種変更はより幅が広がるでしょう。

 

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