AnTuTuベンチマークを開発提供しているAnTuTuが新バージョンとなるAnTuTu Benchmark v8を8月1日にリリースすると発表しました。
AnTuTu Benchmark v7では本体と3D計測用のアプリが別々になっていましたが、AnTuTu Benchmark v8でも引き続き別々になっています。後者の3D計測用アプリは600MBの巨大アプリになっているため、ダウンロードする際にはWi-Fi環境で行わないと通信制限になってしまう可能性があります。
ちなみに現在最新のAnTuTu Benchmark v7.3.2は53.4MB、AnTuTu Benchmark v7 3Dは166MBなので3倍近く巨大化しています。
AnTuTuによるとVulkan APIを利用したGPU性能の計測を追加し、更に細かく計測することが可能になっています。そしてストレージの比重を今までより大きくし、OnePlus 7 ProやASUS ROG Phone IIが採用している高リフレッシュレート環境にも対応。
今までのAnTuTuベンチマークにおけるストレージの性能ではRAM 6GB+内蔵ストレージ128GBモデルと12GB+1TBモデルは同じ数値が算出されていましたが、AnTuTu Benchmark v8では後者のスコアが良くなるように調整されています。更に内蔵ストレージのI/O性能ではフラッシュメモリが持っているパフォーマンスだけでなくベンダーによる最適化も調べられるようになっているとのこと。
高リフレッシュレート環境では公式によってテスト版が配布されているメディアがわかりやすいものを公開しています。上の画像はASUS ROG Phone IIで、左から60Hz/90Hz/120Hzです。リフレッシュレートが高くなればなるほどUX性能が高くなるように調整されているため、実際の使用感とスコアが結びつきやすくなっています。これは最大90Hzのリフレッシュレートに対応したAMOLEDディスプレイを採用しているOnePlus 7 Proでも同じです。
様々な計測項目の追加に加えて計算方法が変更されているので現在主流のAnTuTu Benchmark v7とのスコアの比較は出来ません。過去のバージョンとの比較が出来ないのはAnTuTu Benchmark v7がリリースされたときと同じなので、それほど違和感はないでしょう。
8月1日より正式発表され本体がリリースされますがまずは本国の中国でリリースされます。Google Play Storeに姿を表すのはもう少し先になると思いますが、本場中国では発表会でAnTuTu Benchmark v8のスコアを発表すると思うので異常に高いスコアだと驚かないようにしましょう。