Google Tensor G6が発表、3nmプロセスを採用しGPUは「1世代前へ進む」異例の設計

Google Tensor G6が発表、3nmプロセスを採用しGPUは「1世代前へ進む」異例の設計

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Googleは日本時間の2026年8月13日に新製品発表会を開催し、Google Pixel 11、Pixel 11 Pro、Pixel 11 Pro XL、Pixel 11 Pro Foldを発表しました。そして同社はこれらのPixel 11シリーズに新SoCとなるGoogle Tensor G6を搭載していることを明言したため、判明している仕様を簡単にまとめます。

 

名称 Google Tensor G6 Google Tensor G5 Google Tensor G4
CPU 1x C1-Ultra

4x C1-Pro

2x C1-Pro

1x Cortex-X4

5x Cortex-A725

2x Cortex-A520

(L3 Cache: 8MB)

1x Cortex-X4

3x Cortex-A720

4x Cortex-A520

(L3 Cache: 8MB)

識別子 65_3468

65_3467

65_3467

65_3458

65_3463

65_3456

65_3458

65_3457

64_3456

リビジョン r0p1

?

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r0p1

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r0p1

r0p1

r0p1

r0p1

動作周波数 4.11GHz

3.38GHz

2.65GHz

3.78GHz

3.05GHz

2.25GHz

3.10GHz

2.60GHz

1.95GHz

GPU PowerVR C-Series CXTP-48-1536 (3SPU / 6USC) PowerVR D-Series DXT-48-1536 (2SPU / 6USC) Mali-G715 MP7 r0p0
動作周波数 1286MHz 1094MHz 940MHz
NPU/DSP ? NPU: 4th Gen Edge TPU (Buenos)

1286MHz

DSP: 3rd Gen GXP (Ganymede)

1066MHz

NPU: 3rd Gen Edge TPU (Rio)

1119MHz

DSP: 2nd Gen GXP (Callisto)

1065MHz

カメラ ? ? ?
リフレッシュレート ? ? ?
エンコード/デコード Encode: 4K@60fps H.265, H.264

Decode: 4K@60fps H.265, H.264, VP9, AV1

Slow-mo: 1080p@240fps

Encode: 4K@60fps H.265, H.264

Decode: 4K@60fps H.265, H.264, VP9, AV1

Slow-mo: 1080p@240fps

Encode: 4K@60fps H.265, H.264

Decode: 4K@60fps H.265, H.264, VP9, AV1

Slow-mo: 1080p@240fps

RAM 4x16-bit LPDDR5X (4800MHz) 4x16-bit LPDDR5X (4266MHz)

(System Level Cache: 8MB)

4x16-bit LPDDR5X (4266MHz)

(System Level Cache: 16MB)

ストレージ UFS 4.0 UFS 4.0 UFS 3.1
USB USB 3.2 Gen 2 USB 3.2 Gen 2 USB 3.2 Gen 2
Wi-Fi Wi-Fi 7 (11be) Wi-Fi 7 (11be) Wi-Fi 7 (11be)
Bluetooth Bluetooth 6.0 Bluetooth 6.0 Bluetooth 5.3
位置情報 GPS, GLONASS, Galileo, BeiDou, QZSS, NavIC

(GNSS: L1 / L5)

GPS, GLONASS, Galileo, BeiDou, QZSS, NavIC

(GNSS: L1 / L5)

GPS, GLONASS, Galileo, BeiDou, QZSS, NavIC

(GNSS: L1 / L5)

通信 ? 外部: Exynos Modem 5400i

Sub-6GHz / mmWave

外部: Exynos Modem 5400c

Sub-6GHz / mmWave

充電規格 - - -
製造プロセス TSMC 3nm N3P TSMC 3nm N3E Samsung 4nm SF4P (旧: 4LPP+)
型番 ? ? GS401 (S5P9875)
公式サイト - - -

新たに発表されたGoogle Tensor G6の主な仕様は、製造プロセスがTSMC 3nm N3P、CPUが最大4.11GHzで動作するC1-Ultraと最大3.38GHzで動作するC1-Proと最大2.65GHzで動作するC1-Proを1+4+2構成で採用、GPUは最大1286MHzで動作するPowerVR C-Series CXTP-48-1536、RAM規格はLPDDR5X、内蔵ストレージ規格はUFS 4.0、モバイルデータ通信は5Gに対応します。

 

製造プロセスに関してですが、リーク段階では世界で初めてTSMCの2nmプロセスを採用するのではないか報道されていました。しかし、Pixel 11シリーズの発表後にGoogleの副総裁の彭昱鈞 (Peng Yujin)氏が「Google Tensor G6はTSMCの改良された3nmプロセスを採用した」と発表したため、2nmプロセスではなく3nmプロセスを採用したことが判明及び確定しました。

 

1世代前のPixel 10シリーズが搭載したGoogle Tensor G5の製造プロセスは、3nmプロセスのN3Eとされているので改良した3nmプロセスはN3Pとなり、新発表のGoogle Tensor G6はこの製造プロセスを採用したと考えています。ただ、一部ではGoogle Tensor G5自体がN3Pを採用しているのではないかといった情報が流れており、N3Pで確定とは現時点では言えません。言えるのは「N3Pが有力」までです。

 

ちなみに、世界で初めて2nmプロセスを採用したのはサムスン電子のExynos 2600です。リーク段階のGoogleにおける世界初は「TSMCの2nmプロセスを最初に採用した」を意味しており、2nmプロセス採用そのものではありません。この部分で間違った情報を提供しているメディアが存在しており、それによって誤って覚えてしまっている方を見かけます。

 

Google Tensor G6を発表したEdward Shi氏によると、同SoCはGemini Intelligence向けに設計されており、カメラの性能を底上げすると明らかにしています。メインカメラで撮影したものは特別なものに仕上げ、望遠カメラで120倍にズームすることが可能になったようです。

 

Pixelシリーズのカメラ性能の高さには定評があり、著名なYouTuberのMKBHDが2022年にカメラのブラインドテストを行ったところ、非常に高価な名だたるフラッグシップ製品を押しのけてPixel 6aが頂点に立ったということもありました。新たに登場したGoogle Tensor G6ではその性能を更に押し上げて、より素晴らしいものになるでしょう。

 

気になるのは性能ですが、Googleが公開した情報によると、CPUはブラウジングが25%高速化し、省電力性は最大20%向上したようです。また、AIの性能に関わるTPUの性能は50%向上したと発表していますが、一番気になっているGPUに関しては触れていません。

 

Google Tensor G6がGPUに採用しているのはImagination Technologiesが開発したIMG C-Seriesで、このGPUは2021年11月に発表された非常に古いものです。「古いものを採用している」だけであれば擁護することも出来ますが、昨年のGoogle Tensor G5が2023年1月に発表されたIMG D-Seriesを採用しているので、新SoCなのにわざわざ古い方に戻って採用するといったことが発生しているので擁護が難しいです。

 

同じGPUを採用して動作周波数を向上させるといったこともせず、古いGPUを採用するのはなかなか見ないので驚きを隠せません。Pixel 10からPixel 11に乗り換えたらGPUが古くなっていた、なんて誰も想像しないでしょう。この異例の決定に関してGoogleは説明をすべきです。前の世代のSoCから同じものではなく古いものを採用するという決定を下すには様々な理由があると思うので、それを説明すれば消費者は納得すると思います。

 

前作よりも古いGPUを採用するそんな異例のGoogle Tensor G6ですが、実はCPUも異例です。採用しているものは2025年9月に発表されたArm Lumex CSSのC1シリーズで、これ自体は不思議なものではありません。また、最上位のC1-UltraとC1-Proを採用していることも不思議ではなく、Exynos 2600も同じものを採用しています。

 

「どこがおかしいのか」についてですが、Google Tensor G6は最初から7基のヘプタコア構成になっている点です。現在は6基のヘキサコアや8基のオクタコア、10基のデカコアが市場に出ていますが、それはCPUのコア数は偶数のほうが効率がいいといった定説から来ており、その定説に基づいてSoCが開発されています。一部、製造時に発生した規格不適合品を活用することによってコア数が奇数になることはありますが、最初から奇数なのは非常にめずらしくGoogleはかなり攻めた設計をしています。

 

このヘプタコア構成は最初から意図していたのか、オクタコア構成を計画していたけど無効化したのか気になるところですが、これに関してはダイショットを確認する以外の方法はないので待つしかありません。もし意図しておらず製造の都合によって無効化した場合は、来年に登場する予定のGoogle Tensor G7はオクタコア化しただけになりますが、一体どうなるでしょうか。

 

Google Tensor G6を搭載するPixel 11シリーズは日本市場でも展開され、Pixel 11は136,800円から、Pixel 11 Proは174,800円から、Pixel 11 Pro XLは207,800円から、Pixel 11 Pro Foldは279,900円からに設定されています (全て税込)。

 

Pixel 11シリーズの購入は、Google Storeの他に、NTTドコモやKDDI (au)、ソフトバンク、楽天モバイルでも可能で、さらに家電量販店のエディオンやビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラでも可能です。

 

 

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