中国のXiaomiは2025年6月26日に新製品発表会を開催し、自社開発SoCのXRING O1 (玄戒O1)を搭載したXiaomi Pad 7S Pro 12.5を発表しました。このXRING O1はこれまでに登場したものと異なっていることが判明したため、どのように異なっているのかまとめます。
| 名称 | XRING O1 (3.90GHz) | XRING O1 (3.70GHz) | XRING O1 (3.40GHz) |
| CPU | 2x Cortex-X925
4x Cortex-A725 2x Cortes-A725 2x Cortex-A520 (L3 Cache: 16MB) |
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| 動作周波数 | 3.90GHz
3.40GHz 1.89GHz 1.80GHz |
3.70GHz
3.04GHz 1.89GHz 1.80GHz |
3.40GHz
3.04GHz 1.89GHz 1.80GHz |
| GPU | Immortalis-G925 MP16 r0p1 | ||
| 動作周波数 | 1392MHz | 1200MHz | ? |
| NPU/DSP | 6-Cores NPU
(44 TOPS) |
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| カメラ | ISP v4
(8.7 Gigapixels per Second) |
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| リフレッシュレート | ? | ||
| エンコード/デコード | Encode: 8K@24fps H.265, H.264 | ||
| RAM | LPDDR5T (9600Mbps)
(System Level Cache: 0MB) |
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| ストレージ | UFS 4.1 | ||
| Wi-Fi | Wi-Fi 7 (11be) | ||
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 | ||
| 位置情報 | GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo, QZSS | ||
| 通信 | - | ||
| 充電規格 | - | ||
| 製造プロセス | TSMC 3nm N3E | ||
| 型番 | V10100A, V10100B | ||
| 公式サイト | - | - | - |
新しく登場したXRING O1の主な仕様は、製造プロセスがTSMC 3nm N3E、CPUは最大3.40GHzで動作するCortex-X925と最大3.04GHzで動作するCortex-A725と最大1.89GHzで動作するCortex-A725と最大1.80GHzで動作するCortex-A520を2+4+2+2構成、GPUはImmortalis-G925 MP16、RAM規格はLPDDR5T、内蔵ストレージ規格はUFS 4.1、モバイルデータ通信は単体では非対応です。
これまでにXRING O1はXiaomi 15S ProとXiaomi Pad 7 Ultraに採用されていますが、実はこれらに採用されたXRING O1はいくつか異なる点があります。Xiaomi 15S Proが搭載したXRING O1はCortex-X925が最大3.90GHz、Cortex-A725が最大3.40GHzで動作しますが、Xiaomi Pad 7 Ultraが搭載したものは最大3.70GHz、最大3.04GHzに下がっています。
また、GPUもXiaomi 15S Proが搭載したものは最大1392MHzで動作しますが、Xiaomi Pad 7 Ultraが搭載したものは最大1200MHzで動作することが判明しており、CPUとGPUで異なっていることがわかっています。
新たに登場したXRING O1は、Cortex-X925がさらに下がって最大3.40GHzで動作するようになりました。Cortex-A725は最大3.04GHzに設定されているため、Xiaomi Pad 7 Ultraが搭載したXRING O1の選別品と考えられます。CPUのコア数はどれも同じため、著しく体験が変わるということはないでしょう。
GPUに関しては不明ですが、さまざまなデータからXiaomi Pad 7 UltraのXRING O1と同じ最大1200MHzか、それに近い数値だと思います。ちなみに、Xiaomi Pad 7 Ultraのものは当初はXiaomi 15S Proのものと同じ最大1392MHzと考えられましたが、小白測評によって最大1200MHzと判明しています。
複数のXRING O1の存在が確認できました。これにより、規格不適合品をあますことなく活用していることがわかります。チップには莫大なコストがかかっているのでそれを回収する意味でも大事ですし、製品の展開に厚みを持たせることも可能になるのでメリットは大きいです。
Xiaomi Pad 7S Pro 12.5は13インチiPad Air (M3)と比較してさまざまな部分で優れているとアピールしていましたが、SoCはApple M3に軍配が上がるようです。
3.40GHz版XRING O1を搭載したXiaomi Pad 7S Pro 12.5の価格は3299元 (約66,500円)からで、最小容量は8GB+256GBです。
また、ナノテクスチャー版も用意しており、容量は通常版と異なって12GB+512GBからで、4099元 (約82,500円)からに設定されています。



