SK hynix、MediaTekの次世代DimensityでLPDDR5T RAMの検証を完了

SK hynix、MediaTekの次世代DimensityでLPDDR5T RAMの検証を完了

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韓国のメモリ大手SK hynix (エスケーハイニックス)は、同社が開発したLPDDR5T規格のRAMをMediaTekの次世代モバイル向けSoCで性能検証を完了させたと発表しました。

 

LPDDR5Tは最大9.6Gbpsの動作速度を達成する世界最速のモバイルDRAMとしており、現在のフラッグシップ製品が搭載しているLPDDR5Xは最大8.5Gbpsとなっているため、さらなる性能向上が期待できます。

 

SK hynixの発表によると、2023年2月に性能テストのために台湾のMediaTekにLPDDR5T RAMのサンプルを提供し、MediaTekは次世代のDimensityを使用してテストを行ったようです。また、同社は今年中に発表予定の次世代Dimensityは最大9.6Gbpsで動作するLPDDR5T RAMに対応した製品になると明らかにしました。

 

現在、最新のフラッグシップ向けDimensityはvivo X90/X90 Proが初搭載したDimensity 9200、もしくはiQOO Neo8 Proが初搭載したDimensity 9200+なので、新製品の名称はDimensity 9300になる予定です。

 

そのため、Dimensity 9300 (仮称)は世界初のLPDDR5T RAMに対応した製品となる見込みで、競合他社のQualcommが2023年10月に発表するSnapdragon 8 Gen 3 (仮称)がどうなるかで優劣が決まる可能性があります。

 

しかし、この新しいLPDDR5T RAMにはひとつ壁があり、規格を標準化する業界団体のJEDEC (ジェデック)による承認がおりていません。そのため、現時点ではLPDDR5T RAMを搭載した製品が近い将来に我々の手元に来ることはありません。

 

SK hynixは標準化承認プロセスはすでに最終段階に入っていると明らかにし、2024年のデビューを目標としていると発表しています。また、LPDDR6 RAMを2026年以降にリリース予定でしたが、新しい規格のLPDDR5T RAMの登場によってスケジュールが早まったとも明らかにしました。

 

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