2022年5月の発表が期待されているQualcommのSnapdragon 8 Gen 1 Plusの試作機のGeekbench 5の性能が台湾発の情報として韓国で明らかになりました。
Snapdragon 8 Gen 1 PlusはTSMC N4で製造される予定で、Samsung 4nmのSnapdragon 8 Gen 1よりも発熱の度合いが低く、安定して高い性能を発揮できると期待されています。実際にTSMC N4で製造された製品としてMediaTekのDimensity 9000があり、Snapdragon 8 Gen 1と比較すると過度な発熱は起こりにくく、性能の安定度も高いです。
人々の夢と希望の詰まったSnapdragon 8 Gen 1 Plusの試作機のGeekbench 5の性能は、シングルコア性能が1,290点から1,310点の間、マルチコア性能が3,950点から4,100点の間を発揮したと報告されています。Snapdragon 8 Gen 1の性能は1,223点と3,463点なので、マルチコア性能が大幅に上昇します。ただ、Dimensity 9000は1,310点と4,300点を発揮するため、Snapdragon 8 Gen 1 Plusが完全に上回る可能性は低いです。
Geekbench 5はCPUの性能を専門的に計測するのでCPUの構成に注目すると、Snapdragon 8 Gen 1は3.0GHzのCortex-X2を1基、2.5GHzのCortex-A710を3基、1.79GHzのCortex-A510を4基採用し、Snapdragon 8 Gen 1 Plusはマルチコア性能が大きく上昇するため、Cortex-A710もしくはCortex-A510の動作周波数が向上するでしょう。先日、韓国の掲示板で同製品の予想仕様が2種類公開され、Cortex-A710の動作周波数が予想1では2.7GHz、予想2では2.6GHzとされていたため、動作周波数の向上は間違いなく行われます。
Snapdragon 8 Gen 1 PlusはXiaomi 12 UltraやGalaxy Z Fold4、Galaxy Z Flip4の採用が予想されており、2022年下半期の旗艦SoCとしてAndroid搭載製品に採用される予定です。