QualcommのSnapdragon 8 Gen 1は初搭載機のmoto edge X30が発表されてから2ヶ月経過も搭載機が11台で多くありませんが、性能向上版のSnapdragon 8 Gen 1 Plusは多くの情報が公開されています。今回、新たにSnapdragon 8 Gen 1 Plusに関する情報が公開されました。
情報通の@手机晶片達人は「QualcommのTSMC製造のSnapdragon 8 Gen 1 Plusは、4月に予定よりも早く20,000枚のウェーハを供給する見込みです。第二四半期から納入を開始し、第三四半期以降は四半期ごとに50,000枚以上のN4 Snapdragon 8 Gen 1 Plusを生産し、歩留まりは70%を超えており、Samsung 4nmよりもかなり優れています。」とWeiboに投稿しました。
製造ラインで生産される製品から、不良製品を引いたものの割合。 不良発生率が高い場合は「歩留まりが低い」といい、逆に不良発生率が低い場合は「歩留まりが高い」という。 ハードウェア製品全般に対して用いられるが、特にICチップの製造に関して使われることが多い。
彼の投稿はSnapdragon 8 Gen 1 Plusの生産は予定よりも早くなること、第二四半期に納入を開始し第三四半期以降は増産体制に入ること、TSMC N4の歩留まりがSamsung 4nmよりも高いことの3点にまとめられます。
通常、“Plus”製品は6月の後半から7月の前半に発表されますが、予定を早めて4月に生産を開始し第二四半期に納入を開始するとなると5月や6月前半の発表がありえます。そして、歩留まり70%は例えば製品を100個生産したとすると良品が70個で不良品が30個を意味しますのでTSMC N4の生産能力は高く、この割合が高ければ高いほど製造の能力が高いと評価できます。
既にSnapdragon 8 Gen 1を搭載したXiaomi 12やOnePlus 10 Pro、Galaxy S22 Ultraが発表されていますが、“より安定したSnapdragon 8 Gen 1”を入手したいと考えているのであればもう少し待ってもいいかもしれません。ただ、搭載製品の発表は少なくとも現在から3-4ヶ月後になる見込みなので、製品の買い替え時期を逸しないように気をつけてください。