2月9日に発表予定のGalaxy S22シリーズは国や地域によってSnapdragon 8 Gen 1を搭載するモデルとExynos 2200を搭載するモデルが存在しますが、後者はGalaxy S22 UltraとGalaxy S22で動作周波数が異なる可能性がGeekbenchでの出現によって出てきました。
Exynos 2200を搭載したモデルは主に欧州市場向けに展開される型番の末尾に“B”が付与されたものです。Geekbenchに出現したのはGalaxy S22のSM-S901BとGalaxy S22 UltraのSM-S908Bの2機種で、Galaxy S22+のSM-S906Bは今のところ確認できていません。
Exynos 2200のCPUは1xCortex-X2+3xCortex-A710+4xCortex-A510を採用していますが、Galaxy S22は2.80GHz+2.52GHz+1.73GHzに設定されているのに対し、Galaxy S22 Ultraは2.80GHz+2.52GHz+1.82GHzに設定されているので、Cortex-A510の動作周波数が異なっていることが確認できます。
北米市場向けのGalaxy S22、S22+、S22 UltraはSnapdragon 8 Gen 1を搭載しますが動作周波数はすべて共通していますので、Exynos 2200を搭載するモデルのみがこのような展開を行う可能性があります。
2021年発表のExynos 2100を搭載したGalaxy S21 5G、S21+ 5G、S21 Ultra 5Gや2020年発表のExynos 990を搭載したGalaxy S20、S20+、S20 Ultraは動作周波数は共通していました。そのため、製品によって動作周波数が異なるのは近い過去では行われていないので、発表後の仕様や商用機でのGeekbenchの結果を注目する必要があります。
S22: SP1A.210812.016.S901BXXU1AULM
S22 Ultra: SP1A.210812.016.S908BXXU1AVA7
ちなみに、開発者コードを利用して確認したビルド番号が上です。Samsungの命名規則を把握していないので踏み込んだ話はできませんが、投入する国や地域を表す部分が“XX”表記なので日付を考えると商用機に近い試作機だと考えています。Tagsはrelease-keysです。