Xiaomi Mi 11が初搭載したSnapdragon 888 5Gの試作機のスペックが同製品のKernel Sourceから明らかになりました。
試作機 | 商用製品 | |
CPU | 1xX1
3xA78 4xA55 |
1xX1
3xA78 4xA55 |
周波数 | 2400MHz
2188MHz 1900MHz |
2841MHz
2419MHz 1804MHz |
GPU | Adreno 660 | Adreno 660 |
周波数 | 710MHz | 840MHz |
商用製品のスペックはCPUは1xARM Cortex-X1 2.84GHz+3xARM Cortex-A78 2.42GHz+4xARM Cortex-A55 1.80GHz、GPUはAdreno 660 @840MHzとなっていますが、試作機は同じCPU IPを採用し周波数は2.40GHz+2.19GHz+1.90GHz、GPUは同じものを採用し周波数は710MHzに設定されています。試作機から商用製品への変更は、CPUはSilverコアを除いた全てのGoldコアが周波数上昇、GPUも周波数上昇となっています。
また、面白いことにRAMに搭載されている規格によってGoldコアの周波数を変えている様子も拝見でき、例えばLPDDR5の場合は2.40GHz+2.30GHz+1.90GHzという周波数を採用しますが、LPDDR4Xの場合は2.40GHz+2.19GHz+1.90GHzという周波数に変更されます。何故RAMの規格によって周波数を変更していたのかというのは憶測の域を出ませんが、LPDDR5はLPDDR4Xと比較した場合消費電力がいくつか効率良くなっているため、どのRAM規格を採用した場合でも同様の消費電力を実現するために、LPDDR4Xの場合の周波数を下げていたのかもしれません。
ただ、このRAM規格での周波数変更は商用製品では無くなり、LPDDR5とLPDDR4Xどちらを採用しても2.84GHz+2.42GHz+1.80GHzで動作するようになっていますので安心してください。