Samsungは主力シリーズとしてGalaxy SシリーズとGalaxy Noteシリーズを展開し、国と地域によって搭載しているSoCが異なることで有名です。例えばGalaxy S20シリーズはアメリカ市場や日本市場ではQualcomm Snapdragon 865 5Gを搭載していますが、ヨーロッパ市場やインド市場ではExynos 990を搭載していました。
今回、韓国市場向けの次期Galaxy Sシリーズ製品のGalaxy S21シリーズの最上位モデルとなるGalaxy S21 Ultra(SM-G998N)はSamsung Exynos 2100を搭載していることがGeekbenchによって明らかになりました。韓国市場はSamsungが韓国に本社を構えているのでExynos SoCを搭載することが多く、Galaxy S10シリーズではExynos 9820を、Galaxy S9シリーズではExynos 9810を搭載していましたが、2020年のGalaxy S20シリーズではSnapdragon 865 5Gを、Galaxy Note20シリーズではSnapdragon 865 Plus 5Gを搭載しており、Exynos SoC搭載モデルではありませんでした。
そのため、Galaxy S21シリーズでも継続してSnapdragon SoCを搭載し、Snapdragon 888 5Gを搭載するのではないかと考えられていましたが、残念ながらExynos 2100を搭載します。つまり、Galaxy S20シリーズとGalaxy Note20シリーズはイレギュラーだったことになります。
韓国市場向けGalaxy S21シリーズ製品が搭載するExynos 2100の現在判明しているスペックとして、Samsung 5nm EUV製造プロセス、CPUは1xARM Cortex-X1+3xARM Cortex-A78+4xARM Cortex-A55のオクタコア構成で周波数は2.91GHz+2.81GHz+2.21GHz、GPUはARM Mali-G78 MP14となっています。