HUAWEI Mate 40シリーズの標準モデルとなるHUAWEI Mate 40がGeekbenchに登場しました。HUAWEI Mate 40シリーズは2020年における最新のHUAWEI Mateシリーズ製品で、HUAWEI Mate 40、HUAWEI Mate 40 Pro、HUAWEI Mate 40 Pro+、PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 40 RSの4種類が存在しています。
昨年発表されたHUAWEI Mate 30シリーズ製品は5Gモデルは全てKirin 990 5G、4Gモデルは全てKirin 990を搭載していましたが、2020年のHUAWEI Mate 40シリーズではHUAWEIの一連の疑惑によってアメリカ合衆国による制裁が行われ、その制裁の影響がSoCに色濃く出た結果HUAWEI Mate 40にHUAWEI Kirin 9000E、その他のHUAWEI Mate 40シリーズにHUAWEI Kirin 9000が搭載され、全ての製品が同じSoCを搭載することが出来ていません。そして、HUAWEI Mate 40が搭載しているKirin 9000Eは他のHUAWEI Mate 40シリーズが搭載しているKirin 9000と比較していくつか劣っている部分があります。
Kirin 9000EはKirin 9000と比較してCPUは同じですがGPUはARM Mali-G78 MP24とARM Mali-G78 MP22で2コア減少、NPUは2xBig+1xTinyと1xBig+1xTinyでBigコアが1コア減少しています。GPUの周波数は不明ですが、Kirin 990 5GとKirin 990とKirin 990Eの周波数が600MHzで共通であることから、Kirin 9000EはKirin 9000と同じく759MHzであることが現在は有力です。
そんなKirin 9000Eを搭載したHUAWEI Mate 40(OCE-AN00/中国市場向け)は1世代古いGeekbenchとなるGeekbench 4に出現し、Android 10+RAM 8GBというスペックになっています。スコアはGeekbench 4.2.2で計測され、シングルコア性能が4,862点でマルチコア性能は14,519点となっており、Kirin 9000でも同様のスコアがパフォーマンスモードで算出されていますので、このスコアはパフォーマンスモードで計測されたものです。
開発者コードを利用して詳しく見るとCPUは1+3+4のオクタコア構成で周波数は3.13GHz+2.54GHz+2.05GHz、GPUはARM Mali-G78、Buildは“OCE-AN10 11.0.0.109(C00E109R6P2)"です。CPUの周波数はHUAWEIが公開したスペックと同じで、Kirin 9000とも同じです。この他Geekbench 4 ComputeでのRenderScript性能が10,421点であることが明らかになっていますが、このRenderScript性能はGPUに依存しないものなのでKirin 9000と同じになっており、Geekbench 5 ComputeでのOpenCL性能やVulkan性能の計測結果がわかれば、Kirin 9000と比較してどの程度劣っているのかが明らかになります。
HUAWEI Mate 40は中国市場では2020年12月21日より販売開始で、RAM 8GB+内蔵ストレージ 128GBが4999元(約79,500円)、8GB+256GBが5499元(約87,500円)に設定されています。