JEDEC 半導体技術協会は新たなUniversal Flash Storege(UFS)規格となるUFS 2.2を発表しました。
UFS 2.2の存在は台湾のMediaTekが5G通信に対応したSoCとなるMediaTek Dimensity 720とDimensity 800Uが採用していることで明らかになっていましたが、当時最新のUFS規格はVersion 2.xの場合はUFS 2.1、Version 3.xの場合はUFS 3.1となっていたため、詳細が明らかにされていませんでした。今回JEDECはドキュメントファイル番号JESDJESD220C-2.2でUFS 2.2規格を発表、同規格の仕様を明らかにしました。
UFS 2.1とUFS 2.2の違いは、WriteBooster機能が追加されUFS 2.1より書き込み速度が上昇されます。書き込み速度向上によって一般的にはアプリケーションの起動が早くなったり、キャッシュの読み込みによるブラウザの挙動向上、エンコード時間の短縮などが挙げられ、基本的には利点が多く存在しています。UFS 2.2はミドルレンジ市場で普及すると考えており、MediaTekのミドルレンジ市場向けとなるDimensity 720とDimensity 800Uが採用しています。