XiaomiがMediaTek Helio G85のスペックを公開、Helio G80からGPUの周波数が50MHz増加

XiaomiがMediaTek Helio G85のスペックを公開、Helio G80からGPUの周波数が50MHz増加

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中国のXiaomi(小米科技)が日本時間2020年4月30日に開催した新製品発表会で発表したRedmi Note 9(merlin)に搭載されている、MediaTek Helio Gシリーズに属する新プロセッサーのMediaTek Helio G85(MT6769Z)のスペックを公開しました。

 

名称 Helio G85 Helio G80 Helio G70
CPU 2xA75 + 6xA55 2xA75 + 6xA55 2xA75 + 6xA55
周波数 2.0GHz + 1.8GHz 2.0GHz + 1.8GHz 2.0GHz + 1.7GHz
GPU Mali-G52 2EEMC2 Mali-G52 2EEMC2 Mali-G52 2EEMC2
周波数 1000MHz 950MHz 820MHz
カメラ 4800万画素

1600万画素+1600万画素

4800万画素

1600万画素+1600万画素

4800万画素

1600万画素+1600万画素

リフレッシュレート 60Hz(FHD+) 60Hz(FHD+) 60Hz(FHD+)
RAM LPDDR4X(8GB) LPDDR4X(8GB) LPDDR4X(8GB)
ストレージ eMMC 5.1 eMMC 5.1 eMMC 5.1
Wi-Fi Wi-Fi 5 Wi-Fi 5 Wi-Fi 5
Bluetooth Bluetooth 5.0 Bluetooth 5.0 Bluetooth 5.0
4G LTE Cat.7/13 Cat.7/13 Cat.7/13
製造プロセス 12nm 12nm 12nm

スペック表はこの様になります。Helio G85は、Helio G70(MT6769B)からCPUの周波数とGPUの周波数が上昇したHelio G80(MT6769U)から更にGPUの周波数が上昇したモデルとなります。GPUは最大1000MHzで動作し、GPUが1000MHzを超えるのはHuawei Kirin 710(Mali-G51:1000MHz)やSamsung Exynos 9610(Mali-G71:1053MHz)、Exynos 7885(Mali-G71:1100MHz)など指で数えられる程しか存在しなく、非常に珍しいプロセッサーとなります。一般的に周波数が高ければ高いほど発熱がひどくなる傾向にありますので、Helio G85のハイパフォーマンスの継続性に心配があります。

 

2020年5月1日現在、MediaTekはHelio G85の存在を認めてはいるものの専用ページを掲載していない状態です。いつものMediaTekであれば初搭載機が発表される前に専用ページを掲載しており、例えばHelio P95(MT6779V)は初搭載機種となるインド市場向けOPPO Reno3 Pro(OPPO CPH2035)が発表される前に専用ページを公開していました。今の所初搭載機種が存在していながら専用ページがないのはHelio G85とDimensity 1000Lが該当し、ほとんど全てのスペックを公開していたMediaTekが徐々に公開しないように流れを変えようとしているかもしれません。

 

 

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