Samsungはミドルレンジモデル向けプロセッサーとしてSamsung Exynos 9609を発表しました。Exynos 7 Seriesに該当する製品だと考えられますがその様な記述はなく、一部モデルでシリーズの表記を取りやめた可能性があります。
初搭載機はMotorola One Visionで、一部の市場では5月15日から販売開始されています。
名称 | Exynos 9609 | Exynos 9610 |
CPU | 4xA73 + 4xA53 | 4xA73 + 4xA53 |
クロック数 | 2.2GHz + 1.6GHz | 2.3GHz + 1.7GHz |
GPU | Mali-G72 MP3 | Mali-G72 MP3 |
クロック数 | 1053MHz | 1053MHz |
カメラ | シングルカメラ 2400万画素
デュアルカメラ 1600万画素+1600万画素 |
シングルカメラ 2400万画素
デュアルカメラ 1600万画素+1600万画素 |
ディスプレイ | WQXGA (2560x1600) | WQXGA (2560x1600) |
ストレージ | UFS 2.1
eMMC 5.1 |
UFS 2.1
eMMC 5.1 |
メモリ | LPDDR4x
LPDDR4 |
LPDDR4x |
LTEモデム | LTE Cat.12 3CA 600Mbps (DL) /
Cat.13 2CA 150Mbps (UL) |
LTE Cat.12 3CA 600Mbps (DL) /
Cat.13 2CA 150Mbps (UL) |
接続 | Wi-Fi 802.11ac
Bluetooth 5.0 FM Radio |
Wi-Fi 802.11ac
Bluetooth 5.0 FM Radio |
GNSS | GPS
GLONASS BeiDou Galileo |
GPS
GLONASS BeiDou Galileo |
製造プロセス | 10nm FinFET | 10nm FinFET |
スペック表は上のとおりです。大きな変更点はCPUクロック数が2.3GHz+1.7GHzから2.2GHz+1.6GHzにクロックダウンされている点です。製品名の数字が下がっているのでクロックダウンされているのが容易に想像でき、製品名とスペックが一致している製品です。
Exynos 9609の存在自体は2019年1月末にBluetooth SIGの認証を通過していたので判明していました。当時はbigコアが2.0GHz未満になるのではないかと予想していましたが0.1GHzクロックダウンにとどまり、性能に大きな差はないと考えています。
初搭載機がMotorolaということもありExynos 9609は外販用に制作されたのではないかと予想している人もいます。Galaxy A30がExynos 7904、Galaxy A40がExynos 7885、Galaxy A40sがExynos 7904、Galaxy A50がExynos 9610となっている製品展開が行われているので、もしかしたら外販専用SoCの可能性があります。ただ、今後何かしらの認証機関でGalaxy A50sの存在が確認されればExynos 9609が搭載されるかもしれません。