Samsung Exynos 9820のCPUは全てのコアが最大クロックになることはない様子

Samsung Exynos 9820のCPUは全てのコアが最大クロックになることはない様子

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韓国市場を始めとする特定の市場でSamsung Galaxy S10e/Galaxy S10/Galaxy S10+に搭載されるSamsung Exynos 9 Sereis 9820のCPUの挙動が明らかになりました。

 

Exynos 9820のCPUは2xExynos M4(2.73GHz) + 2xCortex-A75(2.31GHz) + 4xCortex-A55(1.95GHz)のオクタコア構成で、2018年には4+4のオクタコア構成が主流でしたが、2019年のフラッグシップモデル向けSoCではQualcomm Snapdragon 855が1+3+4のオクタコア構成、HiSilicon Kirin 980が2+2+4のオクタコア構成となっており、プライマリーコアとパフォーマンスコア、省電力コアが分かれている構成が現在主流となっています。

 

多くのSoCではベンチマークアプリを動作させている時にすべてのコアをフル稼働しますが、Exynos 9820の挙動は異なっていると中国の開発者の肥威(Fei Wei)氏が微博にて発表しています。

A75コアとA55コア共にフル稼働(2314MHz/1300MHz)している時はExynos M4のクロック数が一般的に2530MHzと2470MHzになり、最大クロック数である2730MHzにまで上がらないとのこと。一方でA75コアとA55コアどちらかがフル稼働していないしていない場合はExynos M4が最大クロック数である2730MHzにまで上昇しています。

 

更に同氏はGeekbenchでの様子も計測。A75コアとA55コアのクロック数が非常に低い状態になっていますが、Exynos M4は最大クロック数の2730MHzになっています。シングルコア性能の計測時に最大クロック数になっているので、Geekbenchでのシングルコア性能は求めているものが計測できています。先ほど説明したとおり他のコアがフル稼働している時にExynos M4は最大クロック数にならないのでマルチコア性能は10,000点を上回るレベルに収まっている可能性があります。

 

すべてのコアをフル稼働するのはベンチマークをする時に限られているので悲観する必要はありません。CPUの動きを場合に合わせて制限しているということはSamsungがあらゆる条件下において最適化を行ったことを証明しており、安定した使用が可能になるでしょう。

 

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