Samsungがフラッグシップモデル向けプロセッサーとして開発したSamsung Exynos 9 Series 9820のGPUクロック数が判明しました。
Exynos 9820の発表自体は2018年11月に行っていましたが、CPUクロック数とGPUクロック数は明らかにされていませんでした。
そして、CPUクロック数はSamsung Galaxy S10e/S10/S10+の製品ページで確認することが出来ましたが依然としてGPUクロック数が不明でした。そんな中Exynos 9820を搭載したGalaxy S10にAIDA64をインストールし、GPUクロック数を確認した画像が出回ったことで判明しました。
公開された画像によるとExynos 9820のGPUクロック数は702MHzとなっています。この数値は最大クロック数で、最小クロック数は156MHzです。1世代前のExynos 9810のクロック数が572MHzなので増加しています。
名称 | GPU | クロック数 |
Exynos 9820 | Mali-G76 MP12 | 702MHz |
Kirin 980 | Mali-G76 MP10 | 720MHz |
Exynos 9810 | Mali-G72 MP18 | 572MHz |
Snapdragon 855 | Adreno 640 | 585MHz |
既に判明している2019年度向けフラッグシップモデルSoCのGPUを表にしてみました。採用しているGPUはExynos 9820とHiSilicon Kirin 980は同じですがコア数が異なっており、前者が12コアで後者が10コアです。Exynos 9820のクロック数が低いのでGPUの性能はKirin 980の方が高いと考えていまいがちですが、AnTuTuが12月に公開したデータによりますとExynos 9820は137,332点でKirin 980は112,251点となっており、Exynos 9820の方がGPU性能が高いです。
これはGPUに採用しているMali-G76そのものの性能が高いということになり、今後このマイクロプロセッサを採用したSoCがリリースされた場合はコア数に注目するべきでしょう。
今のところExynos 9820は韓国市場を始めとする特定の市場でSamsung Galaxy S10e、Galaxy S10、Galaxy S10+、Galaxy S10 5Gに搭載されることがわかっています。この他Samsungが命名方式を変更しない場合Galaxy Note10にも搭載される見込みです。
昨年のExynos 9810は高スペックを望む消費者の思うような性能を発揮することは出来ませんでしたが、今年のExynos 9820は満足の行くプロセッサーに仕上がっています。