ここ数日CEOの 黄章(Jack Wong) 氏によって様々な情報が明かされていますが、今度は新たなスマートフォンの存在を予告しました。更に今後のシリーズ展開についても公開しています。
今回CEOは3つの情報を明らかにし、Meizu 16の他にMeizu X8というQualcomm Snapdragon 710を搭載したモデルを用意していること、このXシリーズは以前のMXシリーズの代替シリーズとして展開すること、今後のMXシリーズはハイエンドモデルのシリーズとして展開するというものです。
1つ目のMeizu X8は「何故“8”という数字なのか」という疑問が浮かびますが、今年のMEIZUはロシアで発表されたMeizu M8cや、未発表スマートフォンとしてMeizu M8c Liteを用意しており、2018年は“8”という数字を使っていくようなのでMeizu X1ではなくMeizu X8として用意しているのでしょう。このMeizu X8はSnapdragon 710を搭載しますが、Meizu 16にも搭載されることが同CEOによって明らかになっており、どこで差別化を図るのかという点については不明です。一部噂ではMeizu 16のSnapdragon 710搭載モデルは2000元台(約34,000円)、Meizu X8は1000元台(約17,000円)になるとも言われています。
2つ目のシリーズ展開についてですが、これまでのMEIZUはM・MX・PROシリーズの3シリーズ展開を行い、Mシリーズが低価格、MXシリーズが中価格、PROシリーズが高価格という展開になっていました。搭載されていたSoCは2016年の例が一番わかり易いのでこれで説明しますと、Meizu PRO 6はMediaTek Helio X25を搭載して2499元(約42,500円)、Meizu MX6はHelio X20を搭載して1799元(約31,000円)という感じで、中価格フラッグシップモデルのシリーズとして存在していました。
今回、このMXシリーズがXシリーズに変わるようです。Snapdragon 710を搭載しながら中価格で発表するということになるので、Xiaomi Mi 8 SEと張り合う事になるのではないでしょうか。
3つ目もシリーズ展開について語っており、以前のMXシリーズがXシリーズに置き換わり、今後のMXシリーズはハイエンドモデルのシリーズとして生き残るようです。つまり、PROシリーズがMXシリーズに置き換わることになります。今後、M・X・MXシリーズの3シリーズ展開で販売を行うのでしょう。
ただ、4月22日に発表されたMeizu 15や今度発表されるMeizu 16やMeizu 16sはまた別のシリーズ展開なのか、この3つで終わるのかはわかりません。
シリーズを減らすならばまだしも、ここに来てシリーズ展開を見直すというのは「今までの販売を全否定」しているのと同じです。「MEIZUに残された時間はない」とそんなことまで言われているMEIZUですが、一発逆転があると思われているからこそ、このような厳しい声があります。MEIZUが作りたいものではなく、消費者が欲しいものを作って欲しい、そう願ってやまないです。
今の所CEOによって判明しているMeizu 16/Meizu 16 Plusのスペックは、18:9のアスペクト比のFHD+ディスプレイ、Snapdragon 710/Snapdragon 845の2モデル展開、RAM 8GBモデルが存在、指紋センサーはディスプレイに埋め込まれ、NFCは搭載しない可能性が高い、銅製のヒートパイプを採用、です。Snapdragon 710/Snapdragon 845の2モデル展開はXiaomiとvivoが行っていますので、この2つのメーカーと真っ向勝負する形になります。そして価格はSnapdragon 845搭載モデルが3000元を切るということなのでSnapdragon 710搭載モデルも3000元を切る価格で発表・販売されると思います。
CEOが情報を小出しにするのは製品自体はいいものの、それまでの経過で信用を落としたLenovoを思い出すのでどこかで止めていただきたいと考えています。
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