Xiaomi Mi 10T Lite 5G Review - Beginning of the Mid-range Era

Xiaomi Mi 10T Lite 5G Review - Beginning of the Mid-range Era

2020年11月23日

Snapdragon 7シリーズ製品においてARM Cortex-A77 CPUを初搭載したSnapdragon 750G 5Gを初搭載したXiaomi Mi 10T Liteを購入したので簡単にレビューをします。Xiaomi製品にはMIUIというAndroid OSをベースとしたカスタムスキンを搭載しており、SONY XperiaやSHARP AQUOSのほぼ素のAndroid OSを触れている方にとってはカスタマイズがされている分不便だと感じる方も多いようですが、私は逆に素のAndroid OSに触れる期間が短いためMIUIそのものの使用感については割愛します。

 

Xiaomi Mi 10T Liteは上位モデルとしてSnapdragon 865 5Gを搭載したXiaomi Mi 10TとXiaomi Mi 10T Proが存在していますが、下位モデルとなるXiaomi Mi 10T Liteを選んだ理由としてSnapdragon 750G 5Gを搭載していること、FHD+以上の解像度で90Hz以上の高リフレッシュレートを採用していること、赤外線センサーを有していることの3つが良いと感じたのが挙げられます。特にSnapdragon 750G 5Gに関しては日本市場でもSnapdragon 765G 5Gを搭載した製品がいくつか発表・販売されていますが、CPUは旧世代となるARM Cortex-A76を採用し今後のことを考えるとARM Cortex-A77を採用した製品を購入するほうが実用的ではないかと感じたためです。

 

また、ほぼ全ての国と地域のバンドに対応しているXiaomi Mi MIX 2S(レビュー)を所有し毎日の利用を行っていますが、Xiaomi Mi MIX 2Sに搭載されているSnapdragon 845はCPUにARM Cortex-A75を採用し当時のハイエンド製品だったのですが最近になっていくつか緩慢な動作を実感するようになり、Xiaomi Mi MIX 2Sは2018年3月に発表されているため約2年で緩慢さを実感することになっているので、ARM Cortex-A76を採用しているSnapdragon 765G 5G製品を購入すると実質的な利用期間は1年になると考え、ARM Cortex-A77を採用しているSnapdragon 750G 5G製品となるXiaomi Mi 10T Liteを選択しました。(CPU IPは1年ごとに更新され、2021年の製品はARM Cortex-A78を採用予定)

 

購入したXiaomi Mi 10T LiteはRAM 6GB+内蔵ストレージ 128GBの上位モデルで、カラーはRose Gold Beachです。内容物はXiaomi Mi 10T Lite本体、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、保護ケース、ユーザーガイド、SIMピンとなっています。イヤホンは付属していません。

 

Rose Gold Beachの特徴として上部はBeachを彷彿とさせる水色、下部はRose Goldを彷彿とさせる桃色、中部はその2つの色が交わっている様子となっています。Xiaomi Mi 10T LiteにはRose Gold BeachのほかにPearl GrayとAtlantic Blueがありますが、面白みがない色だったのでRose Gold Beachを選んでいます。

 

カメラはメインカメラが6400万画素(SONY IMX682)、超広角カメラが800万画素(OmniVision OV8856)、マクロカメラが200万画素(SK hynix HI259)、深度カメラとして200万画素(OmniVision OV02B1B)のクアッドカメラ構成となっています。フロントカメラは1600万画素(OmniVision OV16A1Q)のシングルカメラとなっており、パンチホールがディスプレイ領域を過度に侵食しないものとなっています。

 

ディスプレイは最大120Hzのリフレッシュレートに対応した6.67インチの中央にパンチホールが位置するLCDディスプレイです。欲を言えばAMOLEDであってほしかったですが、上位モデルとなるXiaomi Mi 10TとXiaomi Mi 10T ProもLCDディスプレイなので仕方がないでしょう。

 

重量は218gと重いです。バッテリー容量が4820mAhもあるので致し方ないです。このあたりはバッテリーに革命が起きない限りは200g超えのスマートフォンが誕生し続けるでしょう。ちなみにXiaomi Mi 10T Liteは最大33Wの急速充電に対応し、Xiaomi発表では59分で100%まで充電できるとしています。

 

Xiaomi Mi 10T Liteは国際市場向けのMIUI 12(Android 10)が初期搭載されており、最新のMIUIを体験することが出来ます。ただ初期設定を終えると何かアプリのインストールが始まり、それを放置していると6つのゲームアプリがインストールされました(タイルブラスト、Block Puzzle Guardian、Bubble Shooter With Friend、Bubble Story、Crazy Juicer、Dust Settle)。幸いにもこのアプリ群はアンインストールが出来たので良かったのですが、どこかで許可ボタンを押していたら申し訳ありませんが勝手にゲームアプリがインストールされるというのは印象が悪いです。最初からインストールされていれば感想は違い、何かしらの提携によって収入を得ていると考えることが出来ますが、やはり勝手にというのは印象良くないなと思います。

 

実はMIUIは別名ADUIと呼ばれていて、競合他社の追随を許さないレベルで各所に広告が差し込まれており、例えばPlayストアからアプリをインストールしたらそのアプリのセキュリティをチェックする画面が出てきますが、チェックが完了しインストールが無事行われたらその画面内に広告が差し込まれます。一応、この広告はセキュリティチェック時に表示されている右上の歯車をタップしすべての項目をオフにすることでセキュリティチェックと広告が差し込まれることはなくなります。初めてXiaomi製品を使う人にとっては逆に違和感はないかもしれませんが、多少スマートフォンやインターネットの知識がある人にとっては「こんなところにまで広告が?」となる状態が多いと思います。ただ、この驚くべき量の広告によってXiaomi製品が格安で購入できるというメリットも有るため、知識のある人は自分で表示を減らしていく努力が必要だと思います。

 

Xiaomi Mi 10T Liteは安価なスマートフォンですがWidevine L1の機種となっており、NetflixやAmazon Primeビデオを高画質で視聴することが可能になっています。このあたりの配慮は流石「世界的な」企業と言えます。そしてリフレッシュレートは最大120Hzとなっていますが、90Hzや60Hzの下に50Hzと48Hzと30Hzが用意されています。Xiaomiは発表会でこの複数の設定値が設けられているリフレッシュレートは様々な利用時に最適化することが出来る(例えばゲームでは60Hz、ウェブブラウザでは90Hz)と言っていましたが、これは逆の方向に作用していると考えており、この細かく設定されていることによって決してスムーズではない場面に遭遇するようになっています。

 

この不便な現象を解除する方法があり、設定->ディスプレイからリフレッシュレートを60Hzに変更し、アプリ->アプリを管理->右上の︙から「すべてのアプリを表示」をタップし検索窓から「バッテリー」を検索しバッテリーとパフォーマンスを選択、データをクリアですべてのデータをクリアを選択、その後もう一度リフレッシュレートを120Hzに変更することで、全ての場面で120Hzで動作するようになっています。

 

各種ベンチマークとしてAnTuTu Benchmark v8とGeekbench 5とAndrobenchを計測しています。Xiaomi Mi 10T Liteは6GB+64GBモデルと6GB+128GBモデルの2モデル展開で、前者はUFS 2.1で後者はUFS 2.2となっています。ちなみに搭載されている内蔵ストレージは64GBがSK hynix H9HQ15AFAMADAR(未確定)、128GBがSK hynix H9HQ15AECMADARとなっています。ちなみにSnapdragon 765G 5GのGeekbench 5での性能はシングルコア性能が605点でマルチコア性能が1,781点となっており、Xiaomi Mi 10T Liteが搭載しているSnapdragon 750G 5Gの方が性能が高いです。

 

ただ、3DMarkはXiaomiがブロックしているのが原因で計測することが出来ませんでした。私はXiaomi Mi 10T Liteでゲームをする予定がないので3DMark Wild Life Stress Testで安定度を計測しようとしましたが、残念ながらこの時点では計測できません。これはXiaomiがファームウェアレベルでブロックしているので、次のアップデートが来ないと計測は不可能です。

 

超広角

カメラは2020年のトレンドを正しく乗っている感じのする写真が撮影できます。そのためどの場面でも満足の行く撮影ができ、オールラウンダーな感じがします。(写真はサイトの都合上フルサイズではありません。ご了承ください。)

 

音質はデュアルスピーカーに対応し、決して悪くのない音を出しています。更にハイエンド製品にはほぼ無いイヤホンジャックもありますので、簡易的なDAPとして使用するのにも良いと感じます。

 

Xiaomi Mi 10T Liteの総合的な感想としてはミドルレンジ帯の製品も悪くないね。というものです。私はハイエンド製品を愛している人間で、今まで長く使用を続けてきたスマートフォンは全てハイエンド製品です。しかし、今回購入したXiaomi Mi 10T Liteは「写真撮影->保存」の部分でミドルレンジ帯の製品であることを実感しますが、それはハイエンド製品を触れているからの実感であって、Xiaomi Mi 10T Liteのみを使用している場合は全く気にならないと思います。また、Snapdragon 750G 5Gを搭載していることによってウェブブラウザやSNSなどの操作でもカクつきや緩慢さを感じることはなく快適な使用ができていますので(Snapdragon 765G 5Gでも稀だと思いますが更に優れていると感じます)、長く使うことが出来る製品なのではないかと思います。

 

ただ注意点としてはMIUI a.k.a ADUIの部分は問題があり、先程も言いましたとおりそれによって安く購入できるというメリットを享受していますが、その代償となる広告の大量な差し込みによってデメリットがメリットを上回っている感じがします。広告はXiaomi謹製アプリのみで表示されるようになっており、そのアプリの設定を触ることで表示させないようにできますが、欲を言えば広告の一括的な管理を設定アプリ内に用意し、解除(もしくは減少)することが出来るようになれば嬉しいと思っています。インドやヨーロッパ市場で販売されているサブブランド製品のPOCOに搭載されているMIUI 12 for POCOでは通常のMIUIと比較していくつか広告が減っているようなので、是非とも国際市場向けのMIUIがPOCO for MIUIレベルで減少するようにならないかと期待しています。

 

Xiaomi Mi 10T Liteは現在ヨーロッパ市場のみで販売されており、6GB+64GBモデルは279ユーロ(約34,500円)、6GB+128GBモデルは329ユーロ(約40,500円)となっています。