以前より姿を表していたUNISOC製未発表製品のums9620の正常なCPU性能が出てきたため、競合他社製品のSnapdragon 768G 5GとSnapdragon 765G 5Gと簡易的に比較します。
A76 | A76 | A55 | |
ums9620 | 1x2.70GHz | 3x2.30GHz | 4x2.18GHz |
768G 5G | 1x2.80GHz | 1x2.40GHz | 6x1.80GHz |
765G 5G | 1x2.40GHz | 1x2.20GHz | 6x1.80GHz |
まず簡単なスペックは上の様になっており、A76の採用数はums9620が優位、最大周波数はSnapdragon 768G 5Gの方が優位です。
ums9620のシングルコア性能は643点、マルチコア性能は2,031点で、基本的には周波数通りの結果が出ているでしょう。だた、試作製品ゆえなのか最適化が進んでいない様子も見受けられ、シングルコア性能とマルチコア性能ともにもう少しスコアが高くてもよいのではないかと思います。
今回はCPU性能のみ着目しましたが、比較的低スペックな製品を開発してきたUNISOCが高性能なQualcommの製品に匹敵しており、Qualcommの敵はSamsungやMediaTekだけではない状況になりそうです。
OPPOやvivo、Xiaomiなどの大きな企業による採用は難しいかもしれませんが、UNISOC T740(旧T7510)を採用したHisenseやcoolpadから面白い製品が出てくることが期待できます。