Unihertz Titan – Keyboard + 1:1 Display

Unihertz Titan – Keyboard + 1:1 Display

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物理キーボード(QWERTY)がデザインとして採用されている非常に珍しいスマートフォンを、OREFOLDER(https://www.orefolder.net)を運営している@orefolder氏からレンタルしたので簡単に感想を記したいと思います。

 

私が使用したことのある物理キーボードが採用されているAndroid OS搭載製品はauから展開された“クラムシェル型スマートブック”のIS01なので、私史上初めての物理キーボード採用スマートフォンとなります。スマートフォン+物理キーボードと言えばBlackBerryが有名で、日本市場ではBlackBerry KEY2やBlackBerry KEY2 LEが販売されていましたが、スマートフォンに物理キーボードが合わないと思っている人間で、この例に挙げた2機種は5万円以上となっているため「試す」ということが難しく触れる機会は全くありませんでした。

 

今回、@orefolderさんがUnihertz Titanのレンタルを許可していただいたのでようやく「試す」ことが可能になり、その試した感想を簡単に記します。製品を詳しく解説している記事は大量にあることはGoogle検索で火を見るより明らかなので、今回はReaMEIZU管理人のただの感想となりますことをご容赦ください。

 

Unihertz Titanは2019年7月に発表された製品で、当時の“普通の”スマートフォンは大画面化+ノッチが主流となっていましたが、この製品はアスペクト比がほぼ1:1の4.6インチ(1,430×1,438)液晶ディスプレイを採用しており、時代の流れに乗っていない製品です。アスペクト比が1:1なのでディスプレイは正方形となり、これは過去のスマートフォン鑑みても非常に珍しいものです。

 

気になる品質はIPS液晶ということもあり、普段有機EL(AMOLED)採用機種を使用している私にとっては少し違和感のある発色をしています。しかし、同じくIPS液晶を採用しているXiaomi Mi MIX 2Sでいくつか操作をしてからUnihertz Titanを見ると違和感は一切ありませんので、ディスプレイの品質は決して低いものではないと考えています。

 

かなりの重量級であることは難点で実測307gもあります。Samsung Galaxy Note20 Ultra 5Gは208g、フォルダブルなGalaxy Z Fold2 5Gでさえ282gとなっていますので、非常に重いです。キーボードが魅力の機種なので片手での利用は考えていないと思いますが、それでも重量級であることは間違いありません。

 

肝心のキーボードですが様々な媒体では品質が低いという声が聞かれますが、おそらくその評価を行った人はBlackBerryを触ったことがある人がと考えており、一度も触れたことのない私の感想としては「どこが品質悪いの?」となっています。入力する際のポチポチした感じも特に悪い印象を受けず、タッチパネルでのフリック入力とは違う「物理的な」入力は新鮮味があり、調べる用事もないのにChromeを開いて検索窓に何かを入力したりしていました。ただキーボードの配列には少々不満点があり、記号を入力する際に必須のALTキーが右上にあり、それによって数字や記号の入力がしにくいというものです。そのため、せっかくのキーボードなのに長文を入力するのに適していないという状態になっており、この点はもったいないかなと考えています(ただこれが“品質が悪い”には繋がらないと考えています)。ちなみに初期状態で日本語の入力が可能になっていますが、より最適化されたAquaMozc for Titan(Playストア)がUnihertz Titan向けに開発されており、それを利用することである程度長文の入力はしやすくなります。

 

この他キーボードはスクロール操作が可能になっており、タッチパネルに触れなくても文章を読み進めていくことが可能です。スムーズなスクロールが出来ているかと聞かれるとそれはNOですが、逆にスムーズではないからこそ1行1行ゆっくりと読んでいくことが可能で、スムーズであれば何でもいいというわけではないことに気が付かされました。新しい仕様の解説や商品の解説を行っている比較的文章の長いものを読む時には、昨今の120Hzや90Hzの高いリフレッシュレートを採用しスムーズな操作が可能になっている機種よりも、60Hzかつキーボードでのスクロールが決してスムーズとは言えないUnihertz Titanのほうが読みやすいです。

 

指紋認証システムは決して良いとは言えません。採用しているチップはChipsailing(深セン芯啓航科技有限公司)製のCS3711と呼ばれるものですが、調べても同チップを採用した機種が見つからず、このCS3711の性能が良くないのかUnihertz Titanが良くないのか不明です。最近の機種で指紋認証機能が満足に使用できないというのはないと思っていましたので、この部分は非常に残念です。指紋認証機能の他に顔認証を採用していますが、最近はマスクを着用しているのが一日の大半を占めていますので利用はしていません。その試していない顔認証ですが、様々な媒体からの評価を見るに悪くはないようです。

 

カメラはリアカメラが約1600万画素のOmniVision製OV16880、フロントカメラが約800万画素のSONY製IMX219を採用しています。撮影は全て晴れた日の屋外で行い、フロントカメラの作例はありません。

 

Unihertz Titanは文字入力がタッチパネルではなくキーボードとなっており、ディスプレイもかなり特殊なアスペクト比を採用しているので、あくまでもメインに“普通のスマートフォン”のiPhoneやGalaxy、Xperiaを所有した状態で珍しいタイプのスマートフォンをサブに添え、それぞれの利用に応じて使用する機種を決めるのが正しいかなと思います。文字をゆっくり読むという時には圧倒的にUnihertz Titanの方が勝りますので、外出時にSNSやメールなどの比較的短い文章ではなく少し深い内容のものを説明しているような長文を読むことがあるという人にはこの機種はおすすめできます。更に、DSDV(4G+4G)に対応、docomo+au+SoftBankの主要なバンドに加えてVoLTE対応、Qi充電に対応、防水防塵(IP67)に対応、技適取得済みとなっており、日本で利用することに対しては何の欠点もありません。

 

Unihertz Titanは2020年10月現在Amazon.co.jpで購入できるようになっており、入手難易度がかなり低くなっています。