Qualcommは買収したNUVIAが開発したCPUをSnapdragonに統合する予定ですが、残念な情報が出てきました。その残念な情報は「開発延期」です。
韓国の情報通にガンニャック氏によると、Qualcommは開発中のSoCの開発を暫定的に延期するようです。その理由としてリーク電流が多く、CPUの性能を正しく発揮することが難しいとしています。
現時点での性能はCortex-X4と同等とされており、これは2023年に発表されるSnapdragon 8 Gen 3が搭載するCPU IPです。Snapdragon 8 Gen 4と競合するDimensity 9400やExynos 2500はCortex-X5を搭載するため、Cortex-X4レベルであれば確実に差が発生します。
同社はNUVIA製CPUをSnapdragon 8cx Gen 4とSnapdragon 8 Gen 4に採用する予定で開発を進めていますが、どちらの開発を延期するのか不明です。これらの発表時期は前者が2023年10月で、後者が2024年Q4 (10月-12月)とされています。
PC向けのSnapdragon 8cx Gen 4はロードマップを発表するだけで製品は発表されないとの見方が強いため、開発の延期はSnapdragon 8 Gen 4の可能性が高いです。ただ、Snapdragon 8 Gen 4はNUVIA版とArm版の双方を開発していると伝えられているため、発表そのものが延期してAndroid市場が困るといったことにはならない見込みです。
Snapdragon 8 Gen 4はMeizu 22シリーズやXiaomi 15シリーズ、OnePlus 13などが採用する予定で、2024年Q4 (10月-12月)に商用機が発表されるでしょう。