NUVIAによって開発されたCPUを搭載すると伝えられているSnapdragon 8 Gen 4はどうやら消費電力の問題に直面しているようです。例年通りであれば2025年Q4 (10月-12月)に発表され、いくつかの製品が日本市場で販売される予定です。
中国の情報通の@未消失的亡霊氏は、NUVIA製CPUの唯一の問題は消費電力が膨大すぎることだと自身のWeiboを通じて明らかにしました。これにより、Qualcommが期待しているサイクルあたりの命令実行数 (IPC / Instructions Per Cycle)に達していないとしています。
基本的に消費電力が大きくなると発熱を引き起こしやすく、高負荷な要件を要求された際に過度な性能低下 (サーマルスロットリング)が起こってユーザー体験を損なう場合があります。最近の製品でみなさんがよく知っているのはSnapdragon 888 5GやSnapdragon 8 Gen 1でしょう。
ちなみに、情報通は性能に関しては問題がないとしています。Windows on Arm向けの製品となるSnapdragon 8cx Gen 4は性能に問題がありましたが、スマートフォン向けのSnapdragonは現時点では心配する必要はないことになります。
QualcommはSnapdragon 8 Gen 4にNUVIA製CPUを必ず搭載するわけではなく、Arm版も開発していると伝えられています。この開発はArmとQualcommが係争中のライセンス問題に起因すると思われますが、最悪の場合はCortex-X5を搭載したSnapdragon 8 Gen 4が発表されるだけなので悲観的になるのはまだ早いです。