Snapdragon 695 5GとSnapdragon 680 4G、Helio G96、Snapdragon 732Gを比較

Snapdragon 695 5GとSnapdragon 680 4G、Helio G96、Snapdragon 732Gを比較

先日Xiaomiが発表したRedmi Note 11 Pro 5G、Redmi Note 11 Pro、Redmi Note 11S、Redmi Note 11が搭載しているSnapdragon 695 5G、Snapdragon 680 4G、Helio G96をAnTuTu Benchmark v9とGeekbench 5で算出されたスコアを利用して比較を行います。

 

・Snapdragon 695 5G
Redmi Note 11 Pro 5G
・Snapdragon 680 4G
Redmi Note 11
・Helio G96
Redmi Note 11 Pro
Redmi Note 11S
・Snapdragon 732G
Redmi Note 10 Pro

似た名称を持つ4製品が同時に発表されたため、どの機種がどのSoCを搭載しているのか筆者が理解していないので簡単にまとめました。名称から考えるとRedmi Note 11 Pro 5GとRedmi Note 11の間にRedmi Note 11 ProとRedmi Note 11Sが位置する展開でしょう。

 

Note 11 Pro 5G Note 11 Pro Note 11S Note 11
4+64GB - - - $179
4+128GB - - - $199
6+64GB $329 $299 $249 -
6+128GB $349 $329 $279 $229
8+128GB $379 $349 $299 -

4機種の容量別の価格をまとめました。Redmi Note 11のみ4+64GBと4+128GBが存在し、その他の製品は6+64GBが標準モデルに設定されています。価格だけを見ると、Redmi Note 11 Proの8+128GBを買うならばRedmi Note 10 Pro 5Gの6+128GBを買ったほうが今後のことも考えると満足できそうです。

 

Redmi Note 11 Pro 5G搭載のSnapdragon 695 5Gの主な仕様は、TSMC N6プロセス技術、CPUはKryo 660(2xCortex-A78 2.2GHz+6xCortex-A55 1.8GHz)、GPUはAdreno 619 @840MHz、RAMはLPDDR4X(2133MHz)対応、5GはSub-6GHz帯とmmWave(ミリ波)対応です。

 

Redmi Note 11搭載のSnapdragon 680 4Gの主な仕様は、TSMC N6プロセス技術、CPUはKryo 265(4xCortex-A73 2.4GHz+4xCortex-A53 1.9GHz)、GPUはAdreno 610 @1114MHz、RAMはLPDDR(2133MHz)対応、5G非対応です。

 

Redmi Note 11 ProとRedmi Note 11S搭載のHelio G96の主な仕様は、TSMC 12FFCプロセス技術、CPUは2xCortex-A76 2.05GHz+6xCortex-A55 2.0GHz、GPUはMali- G57 MC2 @周波数不明、RAMはLPDDR4X(2133MHz)対応、5G非対応です。

 

旧製品のRedmi Note 10 Pro搭載のSnapdragon 732Gの主な仕様は、Samsung 8nmプロセス技術、CPUはKryo 470(2xCortex-A76 2.3GHz+6xCortex-A55 1.8GHz)、GPUはAdreno 618 @800MHz、RAMはLPDDR4X(1866MHz)対応、5G非対応です。

 

Snapdragon 695 5GのAnTuTu Benchmark v9での性能は、CPU性能が124,230点、GPU性能が102,102点、MEM性能が69,180点、UX性能が109,747点で総合性能は405,259点となりました。

 

Redmi Note 11 Pro 5Gは最上位機種に設定されているだけあって他の機種と比較して圧倒的な性能を誇ります。細かく見てもCPU性能やGPU性能、MEM性能、UX性能でも頂点に君臨していますので、性能を求めるのであればRedmi Note 11 Pro 5Gを購入したほうが満足できるでしょう。

 

多くの人が気にしているだろうRedmi Note 10 ProとRedmi Note 11 ProはQualcommの製品からMediaTekの製品へ変更され、AnTuTu v9における総合性能は前者が優れました。ただ、RAM規格はLPDDR4Xで共通ですが動作周波数は1866MHzと2133MHzで異なっており、数値が高くなるとデータの転送量や計算速度が上昇するためMEM性能でHelio G96が優れています。

 

CPU性能 GPU性能
695 5G 157% 226%
680 4G 100% 100%
G96 112% 167%
732G 129% 206%

Redmi Note 10のSnapdragon 680 4GのCPU性能とGPU性能を100%とした場合は以上のようになり、CPU性能よりもGPU性能に顕著な差が表れました。

 

PUBG Mobileの利用を想定しているならば何を選んでも問題はないと思いますが、現在の最高峰のゲームと称される原神を利用する場合はSnapdragon 695 5Gを搭載しているRedmi Note 11 Pro 5Gを選んだほうがいいでしょう。

 

Geekbench 5でのSnapdragon 695 5Gはシングルコア性能が673点と1,859点、Snapdragon 680 4Gは388点と1,692点、Helio G96は530点と1,874点、Snapdragon 732Gは559点と1,710点となりました。

 

シングルコア性能 マルチコア性能
695 5G 173% 110%
680 4G 100% 100%
G96 137% 111%
732G 144% 101%

AnTuTu Benchmark v9と同じくSnapdragon 680 4Gのシングルコア性能とマルチコア性能を100%とした場合は、前者に顕著な差が現れた一方で後者にあまり差が出ませんでした。マルチコア性能に差が出なかった理由はSnapdragon 680 4GがCortex-A73を4基採用しているためで、2016年に発表された古いCPUですが数が多いのは立派な優位点になります。

 

しかし、シングルコア性能ではSnapdragon 695 5GはCortex-A78 2.2GHz、Helio G96はCortex-A76 2.05GHz、Snapdragon 732GはCortex-A76 2.3GHzを採用しているため、Cortex-A73 2.3GHzでは太刀打ちできません。特にSnapdragon 695 5Gは非常に高い性能を発揮しているので、Redmi Note 11シリーズの中では別格の性能を有しています。

 

“SoCの性能”を基準に考えると、Redmi Note 10 Proの所有者はRedmi Note 11 Pro 5Gへの乗り換えのみをおすすめします。Redmi Note 11 Proは後継製品ですが、劣った部分が存在するのは乗り換え先としては良くない選択肢だと思います。

 

新規でRedmi Note 11シリーズの購入を視野に入れている場合、5Gの利用を想定しハードな使用を行う場合Redmi Note 11 Pro 5G、それなりに動くものがほしいならばRedmi Note 11 ProもしくはRedmi Note 11S、とにかく安く済ませたい場合はRedmi Note 11を購入するといいでしょう。