SiFiveがRISC-V CPUのP870とP870-Aを公開、従来比29%の性能向上

SiFiveがRISC-V CPUのP870とP870-Aを公開、従来比29%の性能向上

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アメリカ合衆国の半導体開発企業SiFive (サイファイブ)は2023年8月23日から25日に中国の北京で開催されたRISC-V Summit China 2023で新製品としてP870とP870-Aを公開しました。

 

SiFiveは今回のP870とP870-Aを公式サイトに掲載していないため、現時点では正式に発表した製品ではありませんが、このRISC-V CPUのいくつかの情報を公開しているので簡単にですがまとめたいと思います。

 

P870とP870-AはSiFive Performance Familyに属するRISC-V CPUコアで、2022年11月に発表したP670の後継製品としています。主な性能として従来品のP670は競合他社のArm Cortex-A78と同等の13.2 SpecINT2k6/GHzですが、P870は約29%も向上した17 SpecINT2k6/GHzと明らかにしました。

 

つまり、Cortex-A78後継のCortex-A710は従来比10%の性能向上としているため、P870は比較的新しいCortex-A710の性能を上回っていることになります。ただ、P870はこの製品を比較対象として指定していないので何か事情があるのでしょう。

 

そして「A」が末尾にあるP870-AはP870の車載用RISC-V CPUコアで、ロップステップのサポートやRASアーキテクチャ、機能安全 (FuSa)などの機能が追加されています。

 

SiFiveはRISC-V SoCの例も公開し、CPUは高性能なP870を2基と高効率なP470を4基の2+6構成を採用、Always-On Display機能にはE6を採用し、確かな体験が提供できるとしています。

 

そして、SiFiveはStarFive (賽昉科技)についても言及し、「StarFiveは中国でSiFiveのIPコアの再販業者としてスタートしましたが、現在は異なる製品を提供する独自の独立した事業になっている」としています。

 

今回のP870とP870-Aは2024年に発売される予定ですが、SiFiveは「Napa」が2025年に発売されるとさらに予告しました。

 

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