アメリカのQualcommは、超高性能なSnapdragon 8 Elite Gen 5を韓国のサムスンファウンドリにも製造を委託していましたが、どうやら量産をキャンセルする意向であることがわかりました。サムスンファウンドリに立ちはだかる壁は大きく、苦難の道は続きます。
韓国の情報通の吸血鬼王氏によると、サムスン電子のMX事業部からAlanaを搭載した製品を確認できず、搭載を取りやめた可能性が高いようです。このAlanaはサムスンファウンドリが製造するSnapdragon 8 Elite Gen 5のコードネームで、以前はKaanapaliSとして確認されていました (TSMC版は末尾が変わりKaanapaliT)。
サムスン版Snapdragon 8 Elite Gen 5はフリップ型フォルダブル製品のGalaxy Z Flip8が初搭載するとされていましたが、この時期になっても見つからないのはおかしく、量産をキャンセルしたのではないかと予想されています。というのも、Galaxy Z Flip7が発表されたのが2025年7月で、もう少しで1年が経過するこの時期に後継製品が控えているのは間違いないでしょう。そういった状況なのに情報がないのは計画を変更した、つまりはキャンセルしたと考えられています。
サムスン版Snapdragon 8 Elite Gen 5をキャンセルした理由として考えられるのは、コストがExynos 2600より高いのにも関わらず、性能がTSMC版Snapdragon 8 Elite Gen 5よりも低いといった「間」に収まったためとされています。Galaxy Z Flipシリーズはより手軽に手に入る手頃なフォルダブル製品として展開されているため、コスト面は非常に敏感な問題です。
これにより、Galaxy Z Flip8はExynos 2600を搭載することが確定しました。性能を心配する人がいるかと思いますが、1世代前のGalaxy Z Flip7がExynos 2500を搭載しても特に問題がなかったのと同様に、Exynos 2600も性能が極端に悪いわけではないので問題ありません。高負荷な状態が長期間継続するアプリの利用を想定している場合は対策が必要ですが、そのような利用を想定している人は対策が頭に浮かんでいると思うのでこちらも問題ないでしょう。
ちなみに、サムスン版Snapdragon 8 Elite Gen 5はSM8847として確認されていました。TSMC版がSM8850で、Eliteが付かないSnapdragon 8 Gen 5がSM8845のため、Qualcommとしても間の製品と見ていたようですが、間に収まったが故に量産をキャンセルしたという興味深いことになりました。間を意図的に作り出し、それを世に出すのは非常に難しいのでしょう。



