韓国のSamsungは新SoCとなるSamsung Exynos 1080の発表会を中国の上海市に位置する上海市外灘茂悦大酒店(ハイアット オン ザ バンド)にて2020年11月12日14:00(中国時間)より開催することを微博にて明らかにしました。11月12日は中国で最大のセールとなる双11の開催後となっているため、大きな注目を集めることは間違いないです。
Exynos 1080は10月にZOL(中間村)によって行われた三星半導体中国研究所所長の潘学宝(Pan Xuebao)氏へのインタビューにて明らかになったSoCで、同氏によると中国市場向けに開発したSoCとなっているようです。同氏が明かした主なスペックは5nm製造プロセス、CPUにARM Cortex-A78をGPUにARM Mali-G78を採用した“ミドルレンジ製品"となり、AnTuTu Benchmark v8におけるスコアは65万点を超えていると話し、2020年のハイエンド製品となるQualcomm Snapdragon 865 5GをSnapdragon 865 Plus 5Gの標準的な性能が60万点と63万点となっているため、“ミドルレンジ製品"が1年前のハイエンド製品を上回る状態が発生する可能性があります。
また、AnTuTu Benchmarkを開発・提供しているAnTuTuは先駆けてExynos 1080のベンチマークスコアを公開し、CPU性能が181,099点、GPU性能が296,676点、MEM性能が115,169点、UX性能が99,656点で総合性能は693,6000点という結果となっています。この他AnTuTuはExynos 1080のスペックとしてCPUには4つのARM Cortex-A78と4つのARM Cortex-A55を搭載していることを明らかにしていますが、4+4のオクタコア構成で確定ではなく1+3+4や2+2+4のオクタコア構成が考えられるため、CPUの構成は現状では不明です。
Exynos 1080は中国市場向けということで2020年にExynos 980とExynos 880の採用経験のあるvivoが採用する可能性が高いと考えられています。vivoは2019年12月に発表したvivo X30とvivo X30 ProにてExynos 980を初搭載し、現在はSnapdragon 765G 5Gを搭載したvivo X50とvivo X50 Pro、Snapdragon 865 5Gを搭載したvivo X50 Pro+が販売されているため、vivo X60シリーズが搭載する可能性が高いと予想されています。