Samsungが半導体製造を行う傘下企業に内部調査を計画か、生産量と良品率の“虚偽報告”を受けて

Samsungが半導体製造を行う傘下企業に内部調査を計画か、生産量と良品率の“虚偽報告”を受けて

2022年2月26日
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Samsungは半導体製造を行う傘下企業の内部調査を計画していると韓国の媒体のInfostock Dailyが報じました。同企業は3nmや4nmで競合他社から遅れを取っており、Qualcommは2022年末に発表予定のSnapdragon 8 Gen 2をTSMC N3に一元化するとの情報があります。

 

同媒体はSamsungは最近、半導体製造を行う傘下企業が生産量と良品率の報告に偽造を行ったと疑い、内部調査を計画していると明らかにしました。そして、先日行われた経営監査では最先端技術の3nmや4nmだけでなく、やや古い技術の5nmも同時に調査したようです。

 

今回の問題に精通した関係者は「受注量よりも生産量が少なく、納期に苦しんでいる様子が見受けられたことから上層部が疑いを持った」とし、特に「DS部門の経営陣が獲得した巨額の資金を投入して確保した歩留まりが虚偽かどうかを集中的に調査している」と話しているようです。資金は無限ではなく有限のため、正しく使用されているか気にしているようです。

 

歩留まりに関してはSamsung 4nmで製造されたSnapdragon 8 Gen 1が35%とされており、これは「100枚生産した場合に良品が35枚、不良品が65枚」を意味します。生産するたびに多くの不良品が発生しており、競合他社のTSMC N4は70%(70枚が良品、30枚が不良品)とされているため、Samsung 4nmは歩留まりが低すぎます。これでは安定的な生産と供給が見込めないので、QualcommはTSMCと交渉を進めているとの報道が出ています。

 

今回の問題についてSamsungは「経営監査は頻繁に行われており、経営監査に関する詳細な日程や内容、結果を確認するのは難しい」と話し、経営監査や内部調査を強く否定しませんでした。

 

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