Samsungが10月に発表したSamsung Exynos 990がGeekbenchに登場しました。
計測に使用されたデバイスはSamsung SM-G986Bで、これはSamsung Galaxy S11と予想されており、この他にはGalaxy S11eとGalaxy S10+の存在が予想されています。Android 10、RAM 12GBを搭載しています。マザーボードにはExynos 9830と記されています。
気になる性能はシングルコア性能が427点、マルチコア性能が2,326点という結果になりました。
シングルコア性能が著しく低い(Qualcomm Snapdragon 730よりも低い)ので、開発者向け隠しコードを利用してみると4x2.31GHz+4x1.95GHzと検出されていて、本当のExynos 990のスペックは2+2+4なので、正しく計測できていないことがわかります。
今回姿を表したExynos 990と思われるベンチマークスコアを、Exynos 9825とExynos 8895とSnapdragon 855 Plusと簡単に比較してみました。これを見る限りシングルコア性能は極端に低く、更にマルチコア性能はExynos 9825からの進化が見受けられない中途半端なものに仕上がっています。これが正規のスコアなのであれば非常に残念でなりません。試作機のスコアであることを祈ります。
SamsungはExynos 990の型番を公開しており、S5E9830だと明かしています。Samsung製プロセッサーはS5E+数字の型番を持っている(例:Exynos 7885はS5E7885)ため、Exynos 990=Exynos 9830だと考えています。そのため、Exynos 9830の名称を持つ製品は存在していないと考えており、今回はマザーボードの欄にはExynos 9830と書かれていますが、Exynos 990で計測されたと考えるのが現状は正しいでしょう。