Samsung Exynos 880のベンチマークスコアが判明。VS. Exynos 980、Snapdragon 765G 5G、Kirin 820、Dimensity 800

Samsung Exynos 880のベンチマークスコアが判明。VS. Exynos 980、Snapdragon 765G 5G、Kirin 820、Dimensity 800

Benchmark

Samsungが5G通信対応ミドルレンジ市場向けプロセッサーとして発表したSamsung Exynos 880を初搭載したvivo Y70s(vivo V2002A)が6月1日より販売開始となったため、AnTuTu Benchmark v8とGeekbench v5のスコアが判明しました。今回この判明したスコアをExynos 980、Qualcomm Snapdragon 765G 5G、Huawei Kirin 820、MediaTek Dimensity 800と簡単に比較したいと思います。

Kirin 820には上位版としてKirin 985が、Dimensity 800には上位版としてDimensity 820が存在していますが、Exynos 880はExynos 980の廉価モデルとなっているため、比較対象には加えていません。

 

Samsung Exynos 880のスペックはSamsung製8nm FinFET製造プロセスを採用し、CPUは2xARM Cortex-A77(2.0GHz)+6xARM Cortex-A55(1.8GHz)のオクタコア構成、GPUはARM Mali-G76 MP5 @不明となっています。GPUの周波数は現状では不明となっていますが、後述するAnTuTu Benchmark v8スコアにおける比較から考えるといくつか周波数が下がっています。通信に関してはベースモデルとなっているExynos 980からは変更はなく、CPUやGPUの性能を落としたモデルとなっています。

 

Exynos 880のAnTuTu Benchmark v8スコアはCPU性能が110,605点、GPU性能が60,699点、MEM性能が58,652点、UX性能が58,049点で総合性能は288,005点という結果になりました。Exynos 980と比較してCPUは大きな変更は生まれておらず、Exynos 880でもARM Cortex-A76をCPUに採用しているSnapdragon 765G 5GやDimensity 800よりも性能が高いです。一方でGPU性能の下がり方が異常で、性能は5G通信対応SoCとしては最低クラスとなっています。この60,699点がいかに異常かわかりやすく説明すると、4G通信対応SoCとして発表されているSnapdragon 730Gよりも低く、更にXiaomi Mi 9 SEが搭載しているSnapdragon 712よりも低い性能です。

Live2Dを利用しているアプリや、PUBGやフォートナイトといったバトルロイヤルゲームは最高設定でプレイすることは出来ないと考えています。ただ、通信に関しては申し分のない性能を持っているので、ゲームの設定を落とせばラグなどは発生せず相手に嫌がられることはないでしょう。

 

CPU性能を計測するのに長けているGeekbench v5ではシングルコア性能は641点、マルチコア性能は1,814点という結果になりました。シングルコア性能ではA77(2.0GHz)を搭載しているのでSnapdragon 765G 5GのA76*(2.4GHz)やKirin 820のA76*(2.36GHz)、Dimensity 800のA76(2.0GHz)より上回っています。マルチコア性能では2xA77+6xA55構成を採用しているため、1xA76+3xA76+4xA55構成のKirin 820と4xA76+4xA55構成のDimensity 800よりは低い結果になっており、これは何かを継続して使用する場合にはKirin 820やDimensity 800が上回ります。Android OS搭載機における基準として君臨しているSnapdragonのSnapdragon 765G 5Gより性能は高いので、それほど心配はいらないと考えています。