Snapdragon 855 Plus、Snapdragon 855、Snapdragon 845、Snapdragon 835を比較

Snapdragon 855 Plus、Snapdragon 855、Snapdragon 845、Snapdragon 835を比較
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Qualcomm製モバイル用プラットフォーム、Snapdragon 855 Plus、Snapdragon 855、Snapdragon 845、Snapdragon 835をAnTuTu BenchmarkとGeekbenchを用いて比較を行います。Qualcommは2019年12月に新プラットフォームのSnapdragon 865 5Gを発表していますが、2020年1月3日現在搭載機は発表されていないため、比較対象には加えていません。

今回の比較はあくまでベンチマークスコアを利用したものなのでご了承ください。

 

“*”は派生を意味

Snapdragonの大きな特徴はARM Cortex CPUをそのまま使用するのではなく、セミカスタムを施している点でしょう。そのため基本的にARM Cortex CPUよりも性能が高く、搭載機が必然的に多くなるのでモバイル向けSoCの中ではダントツで知名度があります。

 

過去製品の比較をするとSnapdragon 845までは4+4のオクタコア構成を採用していましたが、Snapdragon 855からは1+3+4のオクタコア構成を採用しています。4+4のときはパフォーマンスコアとエフィシェンシーコア(省電力コア)と表現されていましたが、1+3+4はプライムコアとパフォーマンスコアとエフィシェンシーコアと表現されるようになりました。

GPUは自社開発のAdrenoを採用。このAdreno GPUはモバイル向けSoCの中では飛び抜けて性能が高く、「ゲームをするのであればSnapdragon搭載機を購入するべきだ」とまで言われています。実際にQualcommはハードウェアとソフトウェアを最適化するSnapdragon Elite Gaming技術を発表しており、Qualcomm自身もゲームの効率性に力を入れています。

 

Snapdragon 855 Plus、Snapdragon 855はSoC単体では4G/3G/2Gの対応のため、5G通信には非対応となっています。ただ、外部5GモデムのSnapdragon X50やSnapdragon X55を搭載することで5G/4G/3G/2Gに対応し、現在販売されている5G通信対応Snapdragon 855/855 Plus搭載機は全て外部モデムを搭載しています。

 

AnTuTu Benchmatk v8でのスコアは、Snapdragon 855 Plusが約49万点、Snapdragon 855が約45万点、Snapdragon 845が約35万点、Snapdragon 835が約25万点という結果になりました。

成長幅はSnapdragon 835からSnapdragon 845が約40%、Snapdragon 845からSnapdragon 855が約29%、Snapdragon 855からSnapdragon 855 Plusが約9%ということで、Snapdragon 835からSnapdragon 845への技術革新が大きくなっています。考えられるのはCPUの周波数が大幅上昇、GPUの世代が変わって大幅に成長できた可能性です。

GPUはSnapdragon 855 Plusが20万点、Snapdragon 835が8.5万点なので、2-3年で約135%もの成長ができています。

 

AnTuTu BenchmarkがGPU性能に比重をおいている点もありますが、総合性能の半分近くをGPU性能が占めています。今後もQualcommはGPU性能を大きく向上していくようで、Android OS搭載機でゲームをするのであればSnapdragon搭載機というのはまだまだ守っていくでしょう。

 

Geekbench v5での結果です。シングルコア性能はSnapdragon 855 Plusが789点、Snapdragon 835が381点で、成長幅は約107%です。操作感が2倍に向上しているかと聞かれたらそうではないのであくまでも指標となりますが、確実に性能向上が行われているので、もしSnapdragon 835搭載機からSnapdragon 855 Plus搭載機へ乗り換えた場合、様々な点で操作性が向上していることに驚くでしょう。

 

1世代上がる毎に性能向上が確実に行われており、更にその成長も大きく行われているのでQualcommの開発能力の高さが伺えます。Qualcomm Snapdragonの強みはCPU性能の高さ、GPU性能の高さもありますが、やはり搭載機が非常に多い点です。そのため、アプリ開発者はSnapdragonのための調整を行いますので、アプリの操作性が高まり、ユーザーとしては満足度が高くなります。

「搭載機の多さは正義」ですので、Qualcommの牙城が崩れることはほぼないのではないでしょうか。