Qualcomm Snapdragon 855を搭載したLenovo Z5 Pro GTが購入者の手元に届き、GPUのAdreno 640のクロック数が計測されました。
購入者で開発者の肥威(Fei Wei)氏はSnapdragon 855を搭載したLenovo Z5 Pro GTのGPUクロックを計測し、585MHzであると発表しました。これはSnapdragon 855発表時に一部の方に手渡されたQualcomm Snapdragon 855 QRD(Qualcomm Reference Design)と全く同じなので、Lenovo Z5 Pro GTのみ特別クロック数が低いというわけではないと発言しています。ちなみにGPUのドライバーバージョンはV357であると明かしています。
1世代前のSnapdragon 845は710MHz、2世代前のSnapdragon 835も710MHzなのでSnapdragon 855は急激にクロック数が下がったことになります。一概に言えませんが、低クロックに仕上がっていると発熱を心配する必要が少なくなります。
CPUも1xプライムコア + 3xパフォーマンスコア + 4x省電力コアのオクタコア構成(2.84GHz+2.42GHz+1.80GHz)で、更に7nm FinFET製造プロセスということで発熱が少ないように感じられる設計になっています。
発熱が抑えられて継続的な使用をしてもパフォーマンスが維持される。完璧なSoCの誕生ではないでしょうか。今の所Snapdragon 855を搭載しているのはLenovo Z5 Pro GTのみですが、Snapdragon 845の採用経験のある企業はSnapdragon 855を採用すると思いますので、期待しながら待ちましょう。