中国で開発が続いていたCustom ROMのMoKeeの開発が終了しました。Custom ROMは古い製品を長く使用することが出来るので、デザイン面で気に入っていた製品を少しでも長く近くに置いておきたい人たちにとってはうれしいものでした。
MoKeeを管理していた馬丁竜猪氏は、唐突にWeiboでMokeeプロジェクトの更新を停止、すべてのデータを削除したことを報告しました。同プロジェクトは2022年12月に開始されたので、10年も続くプロジェクトが終了したことになりました。
MoKee ROMはいくつかのMeizuの製品でも利用できたCustom ROMで、最新のAndroidに対応していない製品でも非公式に先のAndroidを利用することが出来ました。また、ノッチやティアドロップノッチといった切り欠きにも対応しており、その領域に通知が被らない設計がされていました。
MoKee ROMはAOSPベースに開発されたCustom ROMで、多くの人々に人気がありました。また、中国における最初の完全なオープンソースなAndroidプロジェクトということもあって、多くの人々が管理人のWeiboに別れを告げています。
ひとつの時代が終わったように感じます。ただ、世界を見るとLineageOSがあり、こちらの開発は現在でも活発なので、Custom ROMの文化が終わるにはまだまだ時間がありそうです。