MEIZUの製品展開におけるTWS製品を担うMEIZU POPシリーズ初のANC(Active Noise Cancellation)機能が搭載されたMEIZU POP Proを購入し使用したのでレビューを行います。購入場所はMEIZUがAliExpressにて開店している公式店舗となるMEIZU Global Storeで行いました。
MEIZU POP Pro | MEIZU POP2s | |
イヤホンの形状 | カナル型 | カナル型 |
対応Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
ANC対応可否 | 対応 | 非対応 |
音声アシスタント | 非対応 | Aicy/Siri |
再生周波数 | 20Hzから20KHz | 20Hzから20KHz |
音圧感度 | 98dB@1kHz | 101dB@1kHz |
マイク入力感度 | -42dB@1kHz | -38dB@1kHz |
重量 | 片耳: 5g
充電ボックス: 32g |
片耳: 5.1g
充電BOX: 36g |
バッテリー容量 | 片耳: 45mAh
充電BOX: 300mAh |
片耳: 55mAh
充電BOX: 350mAh |
充電BOXの端子 | USB Type-C | USB Type-C |
連続使用時間 | ANC OFF: 最長6.5時間(充電BOX含む: 20時間)
ANC ON: 最長4時間(充電BOX含む: 13時間) |
最長6時間(充電BOX含む: 24時間) |
防水 | IPX5 | IPX5 |
Flyme Connection対応可否 | 対応 | 対応 |
コーデック | AAC, SBC | AAC, SBC |
MEIZU POP ProはANC機能を搭載していないMEIZU POP2s(レビュー)と比べて、音声アシスタントが非対応に、音圧感度の数値が低く(大きい音が出せない)、マイク入力感度の数値が高く(感度が鈍く)なっていて、いくつか性能が落とされているように見えます。しかし、競合他社製品となるApple AirPods Proは連続使用時間4.5時間となっていますので確かに性能が落ちていますがそれほど問題はないように感じます。また、防水(耐水)に対応しており、AirPods ProはIP4XでSONY WF-1000XM3は非対応と勝っている部分もあります。
箱は白。MEIZU POP Proの中国における正式名称は魅族 POP Pro 主動降噪耳机、英語ではMEIZU POP Pro Active Noise Cancelling Earphonesとなっています。どちらもANC機能を搭載していることを前面に出している名称です。
背面は製品の特徴が5つ記載されています。3つの技術を混合させたANC、ハードウェアレベルでの低レイテンシーを実現、MEIZUによる特別なチューニング、3つのマイクを利用する事できれいな通話を実現、心配無用なバッテリーライフによる快適な使用が特徴となっています。
先日レビューしたMEIZU POP2sとの箱の大きさの比較では、MEIZU POP2sの方が僅かに大きくなっています。つまり、MEIZU POP Proは軽量化かつ小型化に成功していることを表しています。
内容物はMEIZU POP Pro本体(イヤホンにイヤーピースMが装着済み)、イヤーピース(S, L)、説明書、USB Type-Cケーブル。
前面はMEIZUロゴと充電BOXのバッテリー容量が確認できるMEIZU POP Proの充電BOXのインジケーター、背面には「DESIGNED BY MEIZU」の表記が、底面はUSB Type-Cポートがあります。ワイヤレス充電には非対応です。
充電BOXを開くとMEIZU POP Proのイヤホンとご対面。形からピンときていた人もいると思いますが、AirPods Proと非常に似て・・・いや、同じです。
イヤホンはこれまたAirPods Proと同じくカナル型を採用。カナル型は遮音性が高いため、イヤホン本体のノイズキャンセル+イヤホンの機能のノイズキャンセルによる相乗効果が期待できるため、余程のこだわりがない限りはMEIZU POP Proの様なカナル型のANC機能搭載イヤホンがおすすめです。
操作 | 出来る事 |
2回連続でタップ | 音楽を再生/停止 |
通話中に2回連続でタップ | 受話/切断 |
長く触れる | 1回のビープ音でANC ON/2回のビープ音でANC OFF |
イヤホンを触れることで出来る操作は非常に少なく、例えば音量を上げたり下げたり、曲を進めたり戻したり、音声アシスタントを呼び出したりすることは出来ません。音量を上げたり下げたりするのはポケットに手を入れてスマートフォンを直接操作すれば済みますが、曲を進めたり戻したりするのは非対応であるのは非常にもどかしいと感じます。
そしてMEIZU POP ProもFlyme Connectionに対応。接続先がMEIZU製品であった場合にペアリングがしやすくなるというもので、他社製品であった場合は複雑になるのではなく他のTWS製品と同じくBluetooth設定からペアリングを行う必要があります。
肝心の音質ですがANC ONとANC OFFで明らかに音が変わります。ANC ONでは低音が強くなり、ANC OFFの場合バスドラムが「ドン...ドン...」となっているのであれば「ド-ン...ド-ン...」と少し深みが出るような鳴り方に変わります。また、この低音の強さはドンシャリイヤホンにありがちな心臓にまで響くものではなく、「あ~強調されているな~」と感じて受け入れられるものにおさまっているので、この程度の強調は1万円を超えるイヤホンでも聞くので上手に調整されていると感じます。
MEIZU POP Proは中国市場では499元(約8,000円)で販売されており、AliExpressにおけるMEIZU公式店舗となるMEIZU Global Storeでは約500円値上げした約8,500円と非常に入手しやすい製品となっています。また、ANC対応製品としても入手がしやすい価格となっていますので「ANCとは何ぞや」と思っている方にもおすすめできます。
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